2018/09/16

Perfume「Let me know」歌詞の意味

 久々に書いてみようと思う。
 今回のPVを見ていて、ふと思い出したことがある。
 いつだったか確認できていないのだが、「昔の自分に伝えたいこと」というようなお題で、三人のうちの誰かが「大丈夫、間違ってないよ。自分の道を信じてそのままがんばって。あともうちょっとだから」みたいなことを言っていたように思う(出典をご存じの方は教えていただけるとありがたいです)。
 したがって、この曲は、かつての自分たち、あるいはかつての自分たちと同じように、夢に向かってがんばっている若い人たちへのエールである、と解釈することもできる。
 一方、主語のボクを中田ヤスタカに、キミをPerfumeに置き換えると、次のような意味にもなる。
 
 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
 
 人を感動させられるアーティストになりたい
 本当によいと思えるものを届けられるアーティストになりたい
 そんなキラキラした願いを持っていたのに 
 どうして忘れちゃうの もう願ってないみたいだ
 君たちPerfume を取り巻いた 空気はいつしか
 映画音楽が大ヒット 世界中で大人気 紅白10年連続出場
 そんな甘い言葉ばかりになってしまった 吸っちゃだめだ
 
 時代の流れに乗って オリンピック関係やいろんなテクノロジーがらみの仕事をしても
 最近のJPOPの流行に流されずにいたくて 逆らってみても
 周りの大人たちの 商業的成功を求める期待が
 音楽活動の邪魔をする なんだかとっても
 遊園地のようにわかりやすい売れ筋の音楽を求められて 前に進めなくなっていた
 本当のアーティストだけが たどり着ける場所を取り戻す
 君たち3人が この先もずっと本当のアーティストを目指すのなら
 ボク(中田ヤスタカ)はいつまでも待つよ 
 どうなんだい ボクについてくるかい ねぇ 教えて
 
 123 ボクに伝えて ボクに教えて
 123 ボクに伝えて ボクに教えて
 
 「こんな衣装を着て こんなダンスで こんな歌を唄えば 必ずヒットします」
 そんなマニュアルは嘘ばかりで
 だからキミたち3人は 騙されないで 
 キミたちの目指すものは、そんなマニュアルには きっと載ってない
 誰も教えられない 世界で唯一無二のアーティストに
 キミたちはなろうとしているから だから自分を信じて
 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
 
 ある番組で、「女王蜂」のアヴがPerfumeのことを「唯一無二の存在」と語っていたのを思い出した。
 また、最近の中田ヤスタカの楽曲は、世界基準である「Future Base」を取り入れて、サビが音だけというパターンが多く、JPOPを聞き慣れた耳には違和感があると考えられる。商業的にも、売れ行きは今ひとつというところだ。だが、中田サウンドはもともと、声も楽器の一部ととらえていたわけだから、それを承知で繰り返し聞いていくと、楽曲のよさがどんどんわかってくる。
 「日本では受け入れられないかもしれない。それを覚悟で、自分の楽曲についてくる気持ちはあるかい?」 中田ヤスタカがPerfumeの三人に問いかけている、そんな歌詞に聞こえてくるのだ。
 
 

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2017/12/02

BD「Perfume Clips2」から「If you wanna」感想

 さすがBD。細やかさはもちろんのこと、色の濃密さが全然違います。驚きました。

 嬉しかったのはPRODUCTION NOTEに「Sweet Refrain」撮影で使用した美術館の見取り図がついていたこと。2013年11月に私が書いた見取り図とほぼ一致していました。やったー(笑)。

 さて、「if you wanna」のPVです。撮影資料プランのthe storyを読むと、「試練の象徴である飛行機、車、船が近づいてきて、三人それぞれが対峙し、毅然と立ち向かう。最終的に試練はピクセル単位に分解されていく。」とあります。

 え? そういうストーリーなの? 

 てっきり私は、3人がそれぞれ飛行機事故、自動車事故、海難事故に遭遇し、植物人間状態となって眠っている設定かと・・・。あるいは遺体の遺伝子からコピーを作ったはいいけど、何かが不足していて、眠ったままの状態であるとか・・・

 3人が眠っている部屋の壁には、「Spending all my time」の時と同じように「02」という番号が表示されていたので、「Eva」を連想した人も多かったのではないでしょうか? そうか3人は綾波レイと同じく人造人間なのか・・・みたいに。

 黒い逆三角錐から、エネルギーが照射されるカットが、たびたび挿入されます。このエネルギーによって、眠っていた3人は目を覚まし、再び活動を始める。しかし、ラスト近くで何らかの問題が発生し、三角錐は暴走、あるいは爆発する。エネルギーの供給源を失った3人は活動停止状態に・・・というバッドエンディングなのかなと。(バッドエンディングと言えば、今回の「Perfume Clips2」最初のPV「Spring of Life」もそうでしたね。)

 というわけで、予想は大ハズレでした(笑)。

 皆さんはあのPV、どのような解釈をされましたか?

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2017/11/25

Panasonic「AWA DANCE 360°VR」感想

 パナソニックセンター大阪に行ってきました。

 目的はもちろん、Perfumeの「AWA DANCE 360° VR」を体験するため。

 場所は1階の、テクニクス リスニングルーム横。

 長テーブルの上にVRが2セット置いてあり、担当のおじさんが使い方を説明してくれます。

 この日は待ち時間ゼロで、体験させていただきました。

 時間にして、おそらく50秒程度。あっという間です。 おお! 首を向けた方向の映像が見えるのか・・・。で、終わってしまいました。ちょっとちょっと、のっちばっかり追いかけてたもんだから、他の二人を見る余裕がなかったよ(汗)。もう一回見てもいいかな? とVRを置いてみると、なんと知らぬ間に私のあとに何人か順番待ちが。

 とりあえず、女子高生らしき方やら、カップルさんやら、仲良しおばちゃん二人組さんやらに順番を譲ることにして、ひとまず、すぐ隣のテクニクス リスニングルームで、一本百万円を超えるらしいスピーカーSBーR1の音を聞くことにしました。こちらもたまたま、私の他に客がいなかったので、一人でこの贅沢な空間を独占という幸せ。辻井君のリストやらヒラリー・ハーンのシベリウスやら、美空ひばりの川の流れのようにやら、いろいろ聞かせていただきました。スピーカーの他にも、アンプやら無垢のフローリングやら壁材やらにも金をかけているそうで、「全部で2000万円かかってます」・・・・・え? この音って、そんなに金かかってるんだ。

 ・・・いやぁ部屋が狭すぎるよなあ。3mくらいの距離で聞かされたんだけど、同軸スピーカーのせいで、音像がやたらでかい。美空ひばりの口がでかい。物量大量投入方式のシステムなので、(スピーカー1本で72キロ・・・一人じゃとても動かせない)音の揺るぎのなさは比類ないのだけど・・・。たぶんこの部屋の4倍くらいの広さで、もっとスピーカーから離れて(おそらく8m以上)聞いたら、このシステムの真価がわかるんじゃないだろうか? 部屋の広さ確保のほうに金を使わなかったのが惜しい。

 30分ほど極上の音を満喫したのち、再びVRコーナーへ。うまいことに今度も待ち時間ゼロ。「すいません。もう一度体験させてもらってもいいですか」「どうぞどうぞ」というわけで、2回目はかしゆかを見て、振り向いてあ~ちゃんを見て、また振り向いたら今度はすぐ目の前にのっちがいて、しかも超高画質で・・・という、なかなかにドキドキする体験をじっくり味わうことができました。いやあ、VRシステム、いいなぁ。

 というわけで、JR大阪駅のすぐ北にありますので、機会があればぜひ体験を。待ち時間はすぐ横で、テクニクスの超弩級スピーカーを堪能してください。楽しいですよ。

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2017/09/15

Perfume「If you wanna」歌詞の意味

 この曲も、主語を誰に設定するかで、意味が変わってくる。

 まずは本人視点で解釈してみよう。

1番

 これからもPerfume としてずっと活動が続けられますように、そんな願いを込めて

  でも私たちもいいかげん歳だし、みんなから必要とされなくなる時がくるんじゃないかと、ちょっと気になってる

 2番

 リオオリンピック閉会式の録画を見る度に、MIKIKO先生の演出にいつも見とれて 

 でも、私たちもきっと、オリンピックに関われるんじゃないかってことを信じてる

 

 ※(英語部分)

  そういつだってキレイでいたいわ

 もしあなたたちが私たちのことを愛してくれるのなら

 

次に ファン視点で

 1番

 彼女たちにはいつまでも活動を続けてほしい。そんな願いを込めて

  でもひょっとしたら、引退してしまうんじゃないかと、ちょっと気になってる

  2番

 僕たちは3人のダンスに、いつも見とれて

  きっと彼女たちは3年後のオリンピックに関わるってことを信じてる

 先日(9月14日)の対バンライブで、ついにあ~ちゃんが、3年後のオリンピックに関わりたいというような趣旨のことを述べた。

 これは本当に3年後、あるかもしれない! 

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2017/09/08

Perfume「Everyday」歌詞の意味

 「Everyday」のPVを見て、下半身が泡となって消えていく三人の姿に衝撃を受けた人も多かったのではなかろうか?

 さて、「Everyday」の歌詞カードを読むと、「Hour」と「泡」がかけてあることがわかる。そこで今回はHour(時間)と泡の両方の意味を取り入れて、歌詞の解釈を試みてみた。 

 ちなみにPerfumeの歌詞は、主語を誰に設定するかによって、様々な解釈ができる事が多い。

 まずは主語をPerfumeの3人に設定して、1番を解釈してみよう。

 こうやって私たちが3人で楽しく活動できるってことは、実はあたりまえのことじゃないよね。

  でも、ずっと3人で活動を続けていけるような気がしていたの

  そうきっと、夢のようなライブの時間を重ねて

  お互いの笑顔を探しているみんなで探している。

(以下英語部分)

  あなたたちファンの応援私たち3人を毎日幸せにしてくれる

  私たち3人、みんなに届くように毎日パーティー(ライブ)をするの

 

 それって、すごく幸せなことだわ

 

 (のように、は消えていく。

  私たちもきっといつか、が経つにつれ、のように消えて、忘れられていくのね。)

 または、

 (この楽しい幸せな時間も、いつか泡のように消えていくのね。)

 

 

 次に2番をあ~ちゃん視点で。

 

 今こうやって3人で音楽活動をしていられるってだけで十分。だから

 ああ、足りないものなんて

 ないのに、そうないのに

 この幸せを、自分たちの進むべき方向を

 見失いそうになるから

 私はいつも、あなたと(のっち、かしゆかと、あるいはスタッフさんたちと、あるいはファンのみんなと)いっしょにいるよ

 中田さんのメロディーを吸い込むように

 3人で笑い合えるように

(英語部分)

 あなた(のっち、かしゆか、あるいはスタッフさんたち、ファンのみんな)の笑顔が私を幸せにしてくれる

 私は私たちの活動を毎日楽しいパーティみたいにするの

 私たちは毎日をパーティにするわ

 私はPerfumeの活動を毎日楽しいパーティにするの

 

 こうやって解釈してみると、実に切ない歌詞である。

 次に、主語をチームPerfume(スタッフさんたち)に設定して、2番を解釈してみよう。

 こうやって、Perfumeの3人が活動を続けてくれているだけで満足なのに、

 足りないものなんてないのに

 この幸せを見失いそうになるから

 俺はいつも君たちにそっと寄り添おう

 中田ヤスタカのメロディーを、君たち3人といっしょに息を吸い込むように歌うよ。

 3人と俺たちと、みんなで笑い合えるように

(英語部分)

 君たち3人の存在が、俺を毎日幸せにしてくれる

 俺は、君たちのライブを、まるでパーティーのように毎日演出してみせよう。

 俺たちはチームPerfume(パーティ)を毎日結成するのさ。 

 俺は、君たちのライブを、まるでパーティーのように毎日仕上げてみせよう。

 (英和辞書によると、Partyには「パーティー、宴会」「一行、一団、仲間、関係者」「隊、党派、関係者」などの意味がある)

 ちなみにスタッフさんたちも、みんなガチでPerfumeのファンだというから、2番の解釈は主語を「Perfumeのファン」に置き換えても大丈夫だろう。その場合「Make a Party」は、「PTA会員として結集する」くらいの意味になるのではなかろうか。

 そういえば、「いつかこの3人にも最後の時が来る」そんな予言を最初に歌ったのが2008年の「マカロニ」だった。スガシカオ氏は、8年前のNHKの歌番組で「マカロニ大好き」と言っていたが、とうとう先日の「Perfume FES」で、この曲を3人と一緒に歌うという念願をかなえたようだ。うらやましい話である。

 

 

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2017/07/25

「Kiss and music」がNHK「超入門! 落語 THE MOVIE」で流れる!

 2017年7月24日にFMで放送された「Perfume Locks」で、「こんなところでPerfumeの曲が流れてきた」体験をリスナーが投稿するコーナーがあった。

 「香川県ハタチ男の子ラジオネームましろ君、先日録画してあった古典落語のテレビ番組でPerfumeさんの『Kiss and music』が流れていました。え~っ! 古典落語と『Kiss and music』の組み合わせ、なかなかのレアキャラじゃないでしょうか」「超レアだと思う」「すごいね」「古典落語のテレビ番組まだあるってことを知らなかったわ」「たしかに」「しかも先日録画してたんで」「え、ハタチで、古典落語見てたの」「秀才な子なんでしょうね」「不安定な感じと、このベース音が、ちょっとくるんですかね」「いい感じで話が進むのかな」「でも確かにイントロの感じとか、音は、ぽさ出てる」「不穏な感じ」「古典ぽさ」「ただ、夜に溺れてとか、ワインをなんとか・・・とかこの歌言ってるよね」「全然落語じゃない」「どういう感じのシーンで流れてたんだろ?」

 偶然我が家のレコーダーにも録画が残っていたので、彼女たちの「どういう感じのシーンで流れていたのか?」という疑問にお答えしよう(笑)。

 「Kiss and music」が流れたのは2017年7月3日(月)PM11:00に放送されたNHKのEテレ「超入門! 落語 THE MOVIE」という番組である。「二番煎じ」という落語ドラマの後で、「江戸に聞く」というコーナーがあった。落語のちょっとした疑問を江戸の住人に聞くという形式をとっている。落語「二番煎じ」の中で、猪の肉を酒の肴にするシーンがあり、それに関連して「イノシシの肉はよく食べる?」という質問がなされた。この質問シーンで「Kiss and music」の前奏部分が流れたのだ。

 江戸時代は一般的に肉食、特に四つ足の獣を食べることは禁忌とされていた。ひょっとしたら江戸時代の人々は、その禁忌をこっそり破っていたのだろうか? というちょっとドキドキする不穏な感じが、まさに「Kiss and music」にぴったり。

 のっち「この曲を使った人はセンスいいと思う」

 私もそう思う(笑)。

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2017/05/15

「METROCK2017」大阪2日目 レキシとPerfumeのイナホに感動!

 METROCK2017大阪2日目に行ってきた。狙いはもちろん大トリを勤めるPerfume。

 高松からだと高速道路を使って2時間半というほどよい距離に、メトロックの会場はある。

 会場に入ると30人に一人くらいの割合で稲穂を持っている人がいる。お米関係のイベントか何かで配布されたのだろうか? 稲穂と言えば、PerfumeのPTAコーナーで、あ~ちゃんが観客に強制的にやらせる「イナホ! イナホ!」が思いだされる。もしかしたら今日のPTAでもやるかも知れない。そしたらあの稲穂使えるよなあ。欲しいなあ。どこでもらえるんだろ? みたいなことを、その時の私は漠然と考えていたのだった。これが後の強烈な伏線になるとは、その時は知る由もなかった。

 さて、フェスなのだから、あらかじめタイムテーブルを見て、お目当てのアーティストを決めておくのが大事。事前にYou tubeで出演者たちの主なPVに一通り目を通して、選んだのが「夜の本気ダンス」「THE ORAL CIGARETTES」「雨のパレード」の三組。実際に聞いて観てみてよかったと思ったのは「夜の本気ダンス」 曲もいいのだが、ドラマーの兄ちゃんの、関西弁バリバリのMCが最高に面白い。「フェスの責任者に言いたいことあるんや。『夜の本気ダンス』やのになんで昼間なん?  なんで晴れとんのに『雨のパレード』なん? なんで大阪やのに『関ジャニ』呼ばへんの?」・・・大笑い! この兄ちゃん、外見がなんとなく映画に出てくるチャイニーズマフィアっぽいのだが、 本人も自覚しているらしく、MCで自虐ネタとしてそれに触れる。で、このグループが面白いのは、ヴォーカルの兄ちゃんの外見が、しゅっとしててスタイリッシュで、ドラマーの兄ちゃんと実に好対照な所! 関西のバンドはやっぱり楽しい。

 お目当てのバンド以外の時間は、ひたすらテント下のベンチで読書。夜に備えてじっと体力温存。時折風に乗って「Cocco」の歌声やら、「ブルエン」のシャウトやらが聞こえてくる。

 太陽もやや傾き始め、時刻は16:50。あと20分でメインステージ「レキシ」のライブが始まる。お目当てのPerfumeで最前列をゲットするためには、その一つ前の「レキシ」のライブの時点でよいポジションを確保することが肝要である。幸い「BEGIN」に客が吸い寄せられている時間帯で、最前列は割と人口密度が薄く、理想的なポジションの確保に成功した。

 その時、私は得体の知れない違和感に捉えられた。あわてて周囲を確認する。すると、私の右の人も、左の人も、前の人も、後ろの人も、ざっくり数えて10人のうち9人くらいの人が、手に手に稲穂を持っている。そう、あの稲穂だ。それが潮風に吹かれて、一斉にゆらゆら揺れる異様な光景・・・。この時初めて私はある考えに至った。これってレキシのライブ専用グッズ? 予感は当たった。ライブ中盤の「狩りから稲作へ」という曲で、客が皆稲穂を振りながら「イナホ」コールをするのだ。なんか宗教みたい・・・。レキシさんもバックバンドに「ちょっとこれ、曲なしでやってもらっていい? みんなイナホ振ってみて・・・怪しい! みんな怪しいぞ。何かの宗教みたいだ」と自虐MC! さらに、ビニール袋かぶったままの稲穂を振る客に向かって「ビニール袋外しなさい。それ大事か? とても大事な キミの稲穂は・・・って歌っちゃうぞ。歌わせたいのか? ♪とても大事な キミのイナホは ムダになります♪ だから外しなさいビニール袋!」というとんでもないMCが炸裂! 「これ絶対Perfumeさんに怒られる。許可とってないし。アミューズさんに目つけられて仕事干される。そしたら二度とライブできなくなる。だから今日のライブが最後のライブ。みんなしっかり目に焼き付けて」と言いつつも、再度「♪とても大事な キミのイナホは ムダになります 世界は回る♪ 繰り返すこのイネリズム イネリズムイネリズムイネリズムリズムリズムリズム・・・」歌い出す。バックバンドもしっかり即興で「ポリリズム」の演奏つけて大盛り上がり。こんなに楽しいライブになるとは全くの想定外!!

 その後レキシファンの方々といっしょに「イナホ! イナホ!」「ネング! ネング!」「ジョーモンドキー! ヤヨイドキー! ドッチガスキー?」いや~楽しかった。

 レキシさんのライブも18:00には終わり、Perfume姉さんたちの出番である19:00までは、ひたすら今のポジションを死守しつつ待機する。この待ち時間の間に読んだのが、昨日感想をアップした森絵都の「みかづき」だったりする(笑)。 

 いよいよ19:00。下手から3人娘登場! で、ここまでの話の流れから想像できると思うが、ついにその時が来たのである。PTAコーナーの「イナホ」コール! あ~ちゃんが「あれ~、稲穂持っとる人がようけおるね。」と客をいじる。さらには「とても大事な キミのイナホは ゆうてイネリズムうとうてくれたんじゃろ。ありがとね。ほんまレキシさん ええ人じゃけえ。ああいう人がフェスの大トリやったらええ思うんじゃけど。」と心温まるMC。

 結論! METROCK2017大阪2日目、レキシさんとPerfumeさん、二つ続けて観た人は超ラッキーだったのではなかろうか? お二方のMCの相乗効果で、楽しさ三倍増くらいに感じられたのだ。

 

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2017/04/23

「パンセ」感想

 Perfumeの三人が主役のドラマ「パンセ」が、めでたくテレビ瀬戸内でも放映されたので、感想を。

 Perfumeのファンは無条件に本作の登場を喜ぶことでしょう。この三人が芝居を見せてくれるのは、2009年の「シャンデリアハウス」以来ですし、三人の人間的な魅力が随所に溢れているドラマですから。

 今回は、そういったPerfume三人の魅力を抜きにして本ドラマを見た場合、の評価を書いてみたいと思います。

 まず、のりぶうが、おでんをラジコンカーでテントに配達するシーン。わざわざデコボコの道を走らせるのは何故? お出汁が飛び散りそうです。

 ばば抜きで、「力丸はババなんかじゃない」みたいに言うのはいいんだけど、なぜババじゃないのか? 説得力がありません。ちゃんと力丸の存在価値が感じられるようなエピソードを間に挟まないと。おかげでその後力丸がおかみどの差し出すカードから、ハートのエースを引き当てても、「だから何? あなた現実世界ではどうなの?」となってしまいます。

 どんちゃんが芽の出たジャガイモを捨てずに「力丸はすごい」というシーン。いきなりそれはないと思います。あまりにドラマを省略しすぎで、説得力のかけらもありません。どんちゃんが会社でどんな仕事をしているのか、そのエピソードが全くない。普通なら、不要な人材のリストラで、どんちゃんの尊敬する上司や同僚が会社を去るとか、どんちゃんが出した企画が、不採用になるとか、どんちゃんが会社での自分の居場所を見つけられないとか、「会社にとって価値のないものは捨てる」的な話が間に入って、初めて説得力があるシーンとなるのではないでしょうか?

 力丸が帰ってくるのを迎えるシーン、なぜに横断幕? どう見てもプロに発注したレベルの横断幕。手描きじゃありません。 そんなお金と時間がどこにあるのやら? どんちゃんが家計のやりくりに苦労している設定でしたから、あそこは手描きにするか、あるいは横断幕なしにするか・・・では?

 Perfumeの「DreamLand」という楽曲に「ホントに キミのことを想う 気持ちのないやさしい言葉の毒」という歌詞があるのですが、本ドラマもまさしく、耳に心地よい台詞が多く、ちっとも心の奥底に響いてきません。うわべだけじゃないリアル感が欲しいところです。

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2016/12/26

「マカロニ」歌詞の意味

今年の秋、NiftyがHPサービスの打ち切りを宣言した。その結果私のHPも、今では閲覧することができなくなってしまった。そこで、かつてHP上に載せていたPerfumeに関する記事のいくつかを、当ブログに移植しておくことにした。ただし、これらの記事は、そのほとんどが2009年前半に書かれたものであることを念頭に置いて読んでいただきたい。

 NHKのある番組で、スガシカオ氏が「Perfume好きなんです。特にマカロニとワンダー2。アルバム聞く時は、もうマカロニばっかり聞いてます。」みたいな発言をしていた。
 スガシカオ氏がマカロニを好きだという理由もわからないでもない。『最後の時がいつか来るならば、それまでずっと君を守りたい』にぐらっと来ないわけがない。
 ところで、曲タイトルのマカロニとは、いったい何のメタファー(比喩)なのか? 当HPにも、「マカロニの解説をぜひ」というメールが届いたりしたので、今回ちょっとだけ考えてみることにした。

 まず食材としてのマカロニの特徴。
 スパゲティとの一番の違いは何か、と言う点に注目したい。
 スパゲティはアルデンテという、やや芯の残ったくらいで茹であげるのがおいしいとされる。それに対し、マカロニにはそもそも芯がない。中空である。
 『大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ』
 マカロニのように中空であることが大切だよと、歌詞が言っている。中空の部分に、スープが入り込む。スパゲティは麺にスープをからめて食べるが、マカロニはからまるどころの話ではない。中にスープを取り込み、まさにスープと一緒に食べるという感覚である。さらにそれをぐつぐつ煮込むことで、より一層スープの味はマカロニに浸透していく。
 ぐつぐつ溶けるスープは、中田氏の楽曲とMIKIKO先生の振り付けを指し、マカロニはそれらを内部に取り込むPerfumeを指す。大切なのはマカロニのように、僕の曲を、私の振り付けを内部に取り込むことだよ、とこの曲は言っている。ぐつぐつ溶けるスープがたっぷり染みこんだマカロニは最高においしいんだよと。

「最初にテクノを聞いたときは、あー、私たちこれから、こういう曲をやっていくんだ」「熱唱したいのに熱唱しちゃいけないって言われて・・・」「熱唱したいのよ、私たちは」「そう思ってたんです」「それがだんだん、聞いていくうちにテクノのよさがわかってきて」「今ではテクノ大好きです」
 ポリリズムがヒットし始めたころ、ある音楽番組のインタビューで、三人はこんなようなことを答えている。当初は抵抗を感じていた中田氏の楽曲に、徐々にとけ込んでいった様子がうかがえる。曲は書けない。詩も書けない。振り付けも。一見何の才能もなさそうなPerfume三人組。でも、よいものは素直に取り込んで自分のものにすることができる。そういう率直さがPerfumeのよさなのだろう。

 最新アルバムのタイトルは⊿(直角二等辺三角形)。これは一般的には「あーちゃん」「かしゆか」「のっち」の三人を指していると考えられる。だが、同時にこれは、「中田ヤスタカ氏」「MIKIKO先生」「Perfume」の三者のメタファーでもあるのではないだろうか。

『これくらいの感じで いつまでもいたいよね』まさしくいつまでも中田氏やMIKIKO先生と、この三人の関係が、これくらいの感じで続いてほしいものである。しかし、中田氏はいつか別れの日が来ることを予測している。でも、彼はその瞬間まで、この三人を守りたいと言っているのである。泣かせる歌詞である。

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「 ワンダー2」の不思議

今年の秋、NiftyがHPサービスの打ち切りを宣言した。その結果私のHPも、今では閲覧することができなくなってしまった。そこで、かつてHP上に載せていたPerfumeに関する記事のいくつかを、当ブログに移植しておくことにした。ただし、これらの記事は、そのほとんどが2009年前半に書かれたものであることを念頭に置いて読んでいただきたい。

 この曲は不思議である。「ワンダー」には「不思議」という意味もあったりして,ますます不思議である。タイトルを意訳すると「不思議な二人」になったりする。
 普通にCDで聞いていた時には,これっぽっちもいい曲だなどと思ったことはなかった。単調で退屈。そんな感想だった。ところが,ネットでは「セブンスヘブン」よりも「ワンダー2」の方を高く評価する人が多い。そんなわけないだろ? とか思っていた。

 「ワンダー2」はperfumeのライブでは定番のアンコール曲である。ライブを観た客の多くが,その感想をブログで述べているが,そのうちのいくつかに,とても興味深い記述がある。

「私は今夜,奇跡を見た。」
「あの場面に自分が立ち会えたことに感謝している。」
「自分は伝説が生まれる瞬間に立ち会うことができた。」

 あきらかにオーバーな,ハイテンションな書き込みである。とても平常な精神状態で書いたとは思えない。「ワンダー2」のどこに,こんな書き込みをさせる魔力があるのか?

 どうして? なぜ? 

 ライブDVDを購入し,アンコールでこの曲を歌っているシーンを見て,私の感想は180度くるりとターンした。

 なんて素晴らしい曲なんだ。

 一体どこがいいのだろう? よくわからんが,とにかくいい。アンコールでこの曲が流れると,訳もなくじーんとする。 ライブDVDをよく見てみると,「らーらー」の所でみんな合唱している。さらによく見ると,泣きながら歌っている客もいる。perfumeのメンバーも泣きながら歌っている。つられてこっちも泣く。わけもわからず,とにかく涙でぐしゃぐしゃになる。そして,見終わったあと,とてつもなく大きな幸福感に包まれている自分に気がつくのである。自分は,なぜこんなに温かい気持ちに包まれているんだろう?

 「ワンダー2」の歌詞は,ありきたりである。普段は内気な君が,時々すごく大切な事を言ってくれる,私にとって,特別な存在である。そんな詩だ。

 メロディーも平板である。リズムはどこまでも一定だし,音程の幅も極端に狭い。エレクトロワールドのようなドラマチックな旋律の変化,ポリリズムのような実験的なリズムの刻み方など皆無である。サビの部分なんか,ずっと同じ音程を同じリズムで刻んで歌っている。普通に聞いたら眠ってしまいそうなほど,退屈極まりない曲だ。

 それなのになぜ? 涙の爆弾はどこに仕掛けてあるのか?
 
 「あの日止まった時計が また動き始めたら 大切な物語 永遠だよ ワンダー2」

 アンコールでこの歌・・・もう終わってしまうこのコンサート,別れが目前に迫っている。時計は止まろうとしている。でも,この時計はまた動き始める。大切な物語は,今日で終わりじゃない。永遠にいつまでも続いていく。つまり,また会えるよ・・・。そういう歌詞なのか? だから幸せな気持ちになれるのか?

 サビの部分で,突然重低音がリズムを刻む部分がある。心臓の鼓動のような低音が会場を包み込む。魂が心地よい響きに揺れる。これなのか?

 最後「らーらーらーらー」の大合唱に「ワンダー2」がフーガのように重なる。さらに「あの日止まった時計が また動き始めたら 大切な物語 永遠だよ ワンダー2」がかぶさる。音の重なりがとても心地いい。会場全体に響くエコーがとてつもなく美しい。そしてそこから少しずつ音が引き算されていく。最後は「らーらー」の大合唱だけになる。別れが目前に迫ってきたことの予感。
 この構成がキモなのか? シンプルな旋律を次第に重ねて分厚い響きを構築し,次に少しずつ減らしていく。足し算と引き算の妙。この曲はそのように計算し尽くされているのか?

 不思議な名曲である。

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