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2017/04/22

映画「夜は短し歩けよ乙女」感想

 原作を紹介したのは2007年の3月。もう10年も経っているのですね。

 感動したのが、ミュージカルパート。パンツ総番長と舞台監督さんとの間で語られる愛が、実に素晴らしい。外見とか性格の良さとかじゃなくて、二人がたまたま共有する瞬間、その存在が、恋のきっかけになるという、実に説得力ある展開となっております。さらに二人の歌がうまい。さらにさらに、乙女の声をあてている花澤香菜も、プリンセスダルマの声をあてている悠木碧も、皆歌がうまい。

 ところが、主人公の声をあてているのが、去年大ヒットして時の人となったあの方なんですね。実はそんなに声がいいわけじゃない。どちらかというと、くぐもった聞き取りにくい声なので、基本的にアニメの声優には向いていないと思うのですが・・・まあ彼の起用には、賛否両論あることでしょう。

 京都大学やら古本市やら、忠実に取材してアニメの背景に使用しているので、京都で暮らしたことのある人なら、ぐっとくること間違いなし。

 アニメ絵的に衝撃だったのは、「詭弁踊り」。地を這うような低い姿勢と爬虫類のような股関節の使い方で、見るからに筋肉痛になりそうな歩き方。一度見たら忘れられません。その「詭弁踊り」を、なんと黒髪の乙女が、赤いミニのワンピースでやるのです。うわあああ・・・。

 あと、テンガロンハットかぶったカウボーイキャラが時々出てきます。このキャラ、主人公の何かの象徴なのですね。是非原作を読んで確認してください。笑えますから。

 「夜は短し」とタイトルにありますが、本作の夜は、なかなか長いです。途中でみんな風邪をひいたりして、感覚的には3~4日くらいありそうな気がします。おかげで黒髪の乙女は思う存分お酒をたしなむことができます。うらやましい限りでございます。

※ お詫びと訂正

 テンガロンハットのジョニーは、「夜は短し~」の原作には登場しません。「太陽の塔」や「四畳半神話体系」のほうに出てくるキャラ(メタファー)です。訂正してお詫び申し上げます。

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