映画「ラ・ラ・ランド」感想
シネマスコープサイズの映画で、しかもミュージカルということで映画館で観ることにしました。
毎朝通勤途中で聞くFMラジオで、2回もこの映画のテーマ曲がかかり、「あ、いい曲じゃん」と思ったのも、きっかけ。
ミュージカル部分はおおむね満足。ただ、映画館側(イオンシネマ高松東)の技術的な問題なのか、色は寝ぼけていているし、音もボンヤリ・・・。もっとビビッドであってもよかったのじゃないかと思うのですが、よその映画館ではどうだったのでしょう?
ストーリーは結構青臭いですね。先日中学2年生の「学習の診断」国語科テストで、「職業選択するうえで、一番重視するものについて書け!」みたいな作文が出たのですが、結構地に足の着いた作文を書く生徒が多かったものですから。「まずは収入。お金がないと自分の好きなことができないから」「特技や趣味に関わる職種がいい。自分の得意なことを職業に生かせたら、毎日仕事が楽しいだろうから」・・・本作の主役お二人に読ませたいくらいです。
結局男性の方は、後半で特技を生かしつつ、金を稼いで夢をかなえるという、堅実路線を歩みます。いわく「大人にならなくちゃ」というヤツですね。前半の青臭さから大きく成長です。
では女性の方は? ・・・本作の脚本の弱さはこのあたりかなと。女性が成功する理由に説得力がないのです。結局彼女は何をがんばったから成功したの? どんな才能があったの? どうやって、誰によって才能を開花させたの?
まあ、それを差し引いても、ラストの持って行き方はなかなかに素晴らしく、傑作だと思います。切なさ一杯の実に大人なラブストーリーで、大変よかったと思います。
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