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2016/12/25

DVD「さようなら」感想 & BD「エクス・マキナ」感想

 最近、連続して女性型アンドロイドの映画ばかり観ています(「ひそひそ星」「さようなら」「エクス・マキナ」)。好みが偏ってるなあ(笑)。

 「さようなら」は大阪大学の石黒教授が手がけたアンドロイド、ジェミノイドFを主役にした映画です。もとは平田オリザの舞台劇。それを映画に無理矢理リメイク。残念ながらジェミノイドFは自力で移動できないので、会話と手の動きのみ。以前テレビで、マツコ・デラックスとして登場した時は、マツコさんの豊かな表情をリアルに再現しており、なかなかすごいもんだなあと感動しました。しかし本作では、まじめな役柄なので、結果的に表情が乏しいのが残念なところです。まあ、そこが本作の重要ポイントと言えば言えるのかもしれません(表情に乏しいアンドロイドが、なぜかだんだん人間っぽく見えてくるという)。

 本作の一番のクライマックスシーンは、 不死のアンドロイドが、主人が死んだ後も長期にわたり生き残り、亡き主人を偲ぶというもの。ただ、その手の設定のストーリーは,遙か昔から繰り返し語られてきました。かくいう私も2004年ごろに、ネット上でそのような話を発表したことが(笑)。しかもそれはセガのテレビゲーム「ニュールーマニア」の劇中曲、セラニポージの「EVE」という曲の歌詞にインスパイアされて書いたという・・・。どんだけ使い回しされたネタやねん(笑)。

 ・・・ということで、一部の映像には、はっとさせられたりしましたが、ラストで描こうとしたテーマそのものは、新鮮味のないものでした。

 一方「エクス・マキナ」は、自立型AIアンドロイド誕生を描いたものです。ストーリーの展開は予想しやすいオーソドックスなもので、最後はやっぱりそうなるよね~的な(笑)。ただ、本作のすごいところは映像でしょう。まずはアンドロイドの造型が素晴らしい。そして、ラストでそのアンドロイドが徐々に人間の外見を手に入れていくシーンなんか、そうかこのシーンを撮りたくて、監督はこの映画撮ったのかと、誰もが納得すること間違いなし。そして、この素晴らしい外見を手に入れたアンドロイドが、人間世界を自由に羽ばたいていく。その後の彼女がどうなるかを想像するのは視聴者! いやがうえにも妄想が広まります(笑)。

 そういうわけで本作、ストーリーよりも映像! しかもアンドロイドが人間に変わっていくシーンに、とんでもなく価値のある映画です。

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