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2016/08/20

BD「ザ・ウォーク」感想

 パリの綱渡り師が、ニューヨークの高層ビル間で、許可もなく勝手に綱渡りするという実話ベースの映画。

 主役のフィリップを演じるジョセフ・ゴードンが、ウッチャンナンチャンの内村光良氏に見えて困りました。今にもすっとぼけたギャグ言うような気がして、ヒヤヒヤしながら見てました(笑)。

 地上411メートルの高所を綱渡りする超立体映像は、本作の見所なんでしょうけど、本当の魅力は、いかにしてこの危険な行為を、誰にも邪魔されずにやり遂げるかという所! 綿密に下調べをして、丁寧に計画をたてて、アイデアとチームワークとその場の機転で、不可能と思えた事を成し遂げる。しかも時代的に1970年代のローテク時代だから、いろいろな工夫が実に手作り感ありあり(ワイヤーには必ず木片を噛ませろとか、通信は盗聴されないように有線で、とか)。最近の007シリーズやミッションインポシブル系は、最新ハイテク満載なので、本作のアナログっぽさは逆に新鮮です。

 このハラハラドキドキ感は、過去の作品に喩えるなら、ルパン三世とか、うんと古い映画だと「黄金の七人」とかでしょうか。難攻不落の金庫から、綿密な計画とチームワークで金塊を盗み出す、あのドキドキ感に近いような気がします。最後にはルパン三世も、黄金の七人も、せっかく盗んだお宝を失ってしまうという共通点がありますが、本作も、最後には警官に逮捕されて終わってしまうわけで、名誉は手に入れたけど、実利は薄いというあたりが、なんとなく似ている気がします。

 主人公フィリップは、性格的に難ありな方のようで、本人も「こんなワガママな俺につきあってくれて、本当にありがとう」みたいな感謝を、チームのみんなに述べます。そんなフィリップにも、美人の彼女ができたのですが、ニューヨークの綱渡り成功後、彼女は「次は私の夢を叶えるの」とか言って、あっさりフィリップから離れていきます。

 フィリップの性格に惚れたのではなく(難ありですから)、フィリップの夢の達成に興味があっただけ・・・ともとれる、このドライさに、パリの女の強さを見た思いがしました(そういえば、ルパン三世の峰不二子もドライでしたね)。

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