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2016/05/15

BD「バクマン。」感想

 原作コミックは6巻あたりまで読んだのですが、映画もまさにそのあたりまでが描かれます。

 主役の二人に、佐藤健と神木隆之介のイケメン俳優を起用。ヒロインの亜豆には小松菜奈、ライバルの新妻エイジには染谷翔太、漫画家のおじさんには宮藤官九郎、主人公と切磋琢磨しあう新人漫画家には桐谷健太。キャスティングがめちゃくちゃ豪華です。

 染谷翔太・・・カメレオン俳優になりつつありますね。以前は、もっとふくよかな顔の輪郭だったと思うのですが、今回かなり体重をコントロールして撮影にのぞんだのではないでしょうか。天才新人漫画家・新妻エイジの、何を考えているのかわからないミステリアスな雰囲気と、自分の価値観に絶対の自信を持ち、迷うことなくマンガを描くその後ろ姿を、ハイレベルな演技で見せてくれます。

 ヒロイン亜豆を演じる小松菜奈、「渇き。」ではロクデナシの父親を手玉に取る、危うい雰囲気の女子高生を見事に演じていましたが、本作では原作通り、ピュアだけどややオタクな女子高生を見事に演じています。かと思うと、先日はNHKスペシャルで「若冲」という美術番組のナレーターをやってたり(ただし棒読みすぎてものすごく不評のようでしたが、私は気になりませんでした・・・笑)。今後が要注目の女優さんです。途中から佐藤健・神木隆之介の二人が描くマンガのヒロインキャラとして描かれるようになるのですが、はっきりいってマンガのヒロインよりも、小松菜奈本人のほうが魅力的に見えます。教室でノートにこっそり描いていたデッサンのほうは、よかったんだけどなあ。

 というわけで、劇中劇のマンガのほうが、なんだか今一つな出来映え。これではジャンプで一番とるのは難しいのでは? まあこれは原作でもそうだったので映画を責めるわけにはいきません。

 また、これも原作由来の問題なんですが、病気になった時点で、ジャンプ以外で描くという選択肢を考えてもよかったんじゃないかと思いましたが、いかがなもんでしょ? ブラック企業で身体壊したら、やっぱり転職でしょ?

 エンドロールの、マンガ愛あふれる演出はよかったです。バックに流れるサカナクションも。

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