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2016/04/30

映画「ちはやふる 下の句」感想

 前半は千早の迷走が続いて、フラストレーションがたまりますが、後半はそれが一気に解放されて、ものすごいカタルシス! 

 残念ながら、この手の作品に共通する問題点は解決されておりません。普通に大会に向けて地道に一歩ずつ努力する姿を描いたのでは、ドラマにならないため、わざと主人公たちにトラブル発生させたり、違う方向に迷走させたり。そんなことしている間に、ライバル校は地道に練習を重ね、強くなっているのですが(笑)。

 で、本作のいいところは、「上の句」の都大会で千早達に敗れたドS君が、今回の千早の迷走を止めるために手を貸してくれるところ。都大会代表校がこんなヘロヘロ状態のまま全国大会に行ってボロ負けしたんでは、そこに負けた俺たちの立場がない! という表向きの理由が、また泣かせます。

 また、丁寧に伏線を張って、ラストの大会でそれを一気に収束させる手際も素晴らしかった。「上の句」での、机君団体戦相手エースへの当て馬とか、タオルの持ち主判明シーンとか、「ちはやぶる」の意味とか。

 さらにもう一ついいところは、徹底して試合の結果にこだわらないところ。結果よりも過程重視なんですね。本作は千早たちの心の成長をメインに描いているため、見終えた後の実に爽やかなこと! 先生の「個人戦は、実は団体戦なんだよ」の言葉に、深く納得させられる作品となりました。

 かるたクイーン、試合のシーンは凛として、とんでもなくかっこいいのに、ファッションセンスがかなりずれまくっています。そのあたり、もうちょっと誰か突っ込んでやれよ。そこ、笑うシーンだろ(笑)!

 ラストは一気に時間早送りとなりますが、聞くところによると続編撮影が決定したそうで、このあたり、次回作で丁寧に描いてくれるかもしれません。期待!

 もう一つ残念なこと。エンドロールでPerfumeの「FLASH」がかかるのですが、音悪すぎです。イオンシネマ高松の音響って、こんなに酷かったのかと愕然。最近自宅で「FLASH」をヘビロテして聞いているものですから、その音質の差がありありと! せっかくの名曲なのに・・・。 残念!

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