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2016/04/24

BD「グラスホッパー」感想

  伊坂幸太郎原作の映画化

 小説の方は2005年にこのブログで紹介しました。ということは、もう11年も前。ほぼ完璧に忘れている状態で映画を観ました。

 なんかテンポ悪くないですか? 鈴木君と婚約者の思い出シーンが、かなりグダグダと描かれますが、原作のファンなら、そういうシーン、別に見たいと思わないのでは? 原作ファンが見たいのは、むしろ殺し屋達の、ちょっと普通の人とはズレた感覚が生み出す会話の面白みではないかと思うのですが。鈴木君役に生田斗真をキャスティングしてしまったためでしょうか、鈴木君の出番が多すぎです。彼は変な殺し屋さん達ばかりが出てくる本作の中で、唯一まともな人間として描かれていて、その対比が面白い小説だったように思います。鈴木君はだから、決して主役ではなかった。殺し屋さん達の世界へのナビゲート役というか。

 だから、鈴木君役は、もっと知名度の低い人でよかったのでは?

 そして主役であるはずの殺し屋さんたち。ナイフ使いの蝉さんのお仕事シーンが、なんだかなあ・・・です。ナイフで殺しをするのなら、脳への血液供給を一瞬で絶つべく頸動脈すぱ! が基本だと思うのですが、映画の蝉さんは、いったい誰がアクションシーン考えたのかわかりませんが、刺した後即死するはずのない所ばかり刺しています。あれだと普通に反撃されると思うのですがね。リアリティに欠けるので、見ていてイライラしました。鯨との対決シーンも長すぎます。お互いプロの殺し屋のはず。なんであんなに長引くの? 普通一瞬で勝負つくでしょ? 監督さんは、客がだらだらと続く長い格闘シーンを見たがっているとでも思っているの? 浅野忠信、山田涼介というキャスティングがここでも邪魔してますか? 人気のある二人だから、あっさり殺すに殺せない(笑)。

 タイトルの「グラスホッパー」も、小説では作品のテーマを暗喩していたと思うのですが、映画ではあんまりうまく使えていません。

 面白い小説だったのになあ・・・。

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