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2015/12/06

BD「寄生獣」感想

 前後編両方見ての感想。

 まずキャスティングがよかった。主人公を演じるのは染谷将太。最初は頼りない少年が、過酷な経験を積むに従い、どんどん精悍になっていく過程が、見ていてまず楽しい。「ヒミズ」など、もともとどこか影のある少年を演じるのがうまかったが、今回も実にいい雰囲気を出している。

 パラサイトのリーダーを演じる深津絵里も、化粧っ気のない顔で、徹底してクールな演技を見せてくれる。それだけに最後の遊園地のシーンはぐっとくるのだ。ある種究極のツンデレである。

 染谷将太の彼女を演じるのは「あまちゃん」のきれいな方、橋本愛。相変わらずの美少女で、染谷将太の心の安らぎ役としてなかなかよかったのではないか?

 そしてなによりCGで合成されたミギー。あまりにマンガチックな外見なため、映画で実写化すると、ものすごく違和感があるのではないかと心配していたのだが、そもそもキャラが天然おとぼけキャラなので、できあがった映画をしばらく見ていたら、これでいいんじゃないかと思えてきた。杞憂であった。いやむしろ、あんな外見だからこそ、最後の別れのシーンが逆にぐっとくる。

 ストーリーも原作を無理なく前後半の映画サイズに収めており、好感が持てる。似たようなパターンのマンガとして、「デビルマン」があげられるだろうが(悪魔と合体し、手にれた超能力を使って人間のために悪魔と戦うデビルマン=パラサイトと合体し、手にれた超能力を使って人間のためにパラサイトと戦う染谷将太)、デビルマンの実写映画が観客の期待を大きく裏切ったのに対して、「寄生獣」はキャスティングの妙と、シナリオの絶妙なまとめ方で、大きな成功を収めたと言っていいのではないだろうか。

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