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2015/10/18

BD「バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」感想

 メインタイトルは「バードマン」ですが、これは主役のマイケル・キートンが初代バットマンを演じていたことを示しています。

 かつてハリウッドスターだったマイケル・キートン演じる中年男が、演劇界で成功を収めようとあがきます。ところが脇役の男優がまるで主体性のない大根役者。たまたま起こった事故(ということになっているけど、実は主人公が殴っているらしい・・・主人公は病んでいる設定なので)で、男優は大怪我をし、代役が必要に。するとなぜか本格俳優のエドワード・ノートンが「俺を使え」とやってくる。結果、演技が俄然リアルになってきます。ひょっとしてこれはイケるかも。それまでうまく行っていなかった娘(娘役を演じるのは、スパイダーマンの彼女を演じるエマ・ストーン。ちなみに彼女は、バットマンとスパイダーマンという二大ハリウッドヒーローに挟まれてだかどうなんだか(笑)、とにかく精神病んじゃって、ドラッグにはまっているという設定らしいです。)との関係も修復できそうだし、いいことばかりじゃん。ところが・・・。みたいなお話。

 さて、感想ですが、サブタイトルに影響されたような気がします。つまり、たまたま演劇でリアルな反応をしてしまったために、批評家から「よかった」という高い評価を、本当にたまたまもらえた。演劇に関しては無知で無才能な男が、予期せぬ成功を手に入れた。という感じですね。これって、リアルな演技さえ見せれば、演劇界では高い評価がもらえるってこと? そういう風に演劇界を風刺している? 

 ハリウッドスターが、演技力ゼロだという風刺がまずあり、その上に、上記のような演劇界に対する風刺があり、さらにラストは、主人公やっぱり精神病んでます状態を暗喩して締めくくり。かなりなブラックユーモアっぷりです。これって、業界人には受けるのかもしれません。なんか賞いっぱい取ったみたいですし。トイレのバードマンとか、笑える演出もあります。でも全体的に、一般ピープルにはどうでもよいテーマの作品と言えそうです。

 マーラーの9番は、やっぱり名曲だなあと再確認できたのはよかったかな。

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