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2015/07/12

DVD「バルフィ!人生に唄えば」感想

 インド映画です。でも歌と踊りは控えめです。DVDの内容解説は、以下のとおりです。

 『冨も地位もある男性と結婚し、何不自由なく暮らしていたシュルティ。
 家族の愛情を受けずに育った自閉症のジルミル。
 そんな二人の女性が、バルフィと出会い、まるで初恋の時のような強い感情で互いに惹かれあう。 時に、「言葉」の壁や、身分の差など、様々な困難が彼らの前に立ちはだかる。
でも、そんな障害を吹き飛ばすかのように、バルフィは、人生において本当に大切なことを教えてくれる。それは、ただひとつ、「相手を想う“心"さえあれば、互いの瞳を通して愛を語り合うことができる」ということ。 言葉に頼らず、“心"を通わせ、大きな愛に満ちた人生を送る彼らの姿は、観る者の心を大きく揺さぶり、温かな涙を誘うだろう。』

 まずはヒロインのシュルティの美しさにびっくりします。彫りの深い立体的な、目の大きな顔は、一目見たら惚れること間違いなし。主人公のバルフィも一目惚れです。

 本作を好きになれるか嫌いになるかの分かれ目は、無邪気な主人公の行動の数々が、「無邪気だから」という免罪符で許せるかどうかという所にあるでしょう。例えば、先ほどのシュルティに一目惚れするシーン。バルフィは自転車に乗り、蒸気機関車の窓を手で掴んで併走します。窓側の席には子どもが乗っていて、お菓子を食べている。バルフィはそのお菓子をさっと奪い取り、食べてしまう。自分のお菓子が見知らぬ男にいきなり食べられて大声で泣く子ども。でもその時バルフィは、列車の乗客の中にシュルティを見つける。そして一目惚れする。

 いや、一目惚れはどうぞ勝手にしてくださいな。美人ですからね。わかります。でも、泣いている子どもはどうするの? 

 ヒッチハイクするために、自動車を停めなければならない。そこで釘を道路の真ん中に立てておく・・・というアイディア。これって、笑って済ませられる話?

 電柱切って占いするのもいいけど、そのせいで、その道はその日暗くなり通行人は迷惑するし、その電柱の担当者は、おそらく上司にこっぴどく怒られるでしょう。

 このように、バルフィの後先考えぬ無邪気な行動のために、影で泣いている登場人物たちがたくさん存在します。

 シュルティとジルミルは、二人とも美人ですから、バルフィの大きな愛に包まれて、幸せになるわけです。でも、主人公たちが幸せになれれば、その他の登場人物は不幸になってもいいのか? その点が気になって仕方ありませんでした。

 とばっちりもいい所です。

 こういうパターンは、同じくインド映画の「きっとうまくいく」でもあちこちに見えました。両方ともインドでは大ヒットしたそうです。ということは、インド人ってみんなこういう感性なわけ?

 というわけで、どうもこの映画と私とは、相性がよくないようです。 上記の点が気にならない方は、どうぞ無邪気なバルフィにたっぷり癒やされてください。

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