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2015/07/19

藤崎慎吾「深海大戦 Abyssal Wars 漸深層編」感想

 6月28日に紹介した「深海大戦」の続編です。

 今回は、シージャックされたアメリカ軍の原子力潜水艦を見つけ出し、強制浮上させようとする主人公たちと、それを阻止するライバルたちのドラマが軸となっております。

 潜水艦の活劇というと、私のような世代には「サブマリン707」とか「青の6号」とかが懐かしく思いだされます。「サブマリン707」には、サウンドピックというアクティブソナーを応用した防御兵器があり、敵の放った魚雷はこの特殊な音波で破壊してしまうのですね。本作にも同様、音響を利用した武器「ソニックキャノン」が登場します。敵パイロットはこれを浴びると失神してしまうのです。

 そんな便利な武器があれば、主人公サイドの楽勝だろとか思うのですが、そうはならないところが本作の面白いところ。結局は肉弾戦で決着をつけざるをえなくなります。

 前作で「あなたは死なないわ、私が守るもの(エヴァの綾波レイ)」みたいなセリフを吐いた美少女キャラは、残念ながら主人公を守ることかなわず、戦線離脱します。エヴァのアスカみたいな役どころのようです。かわって主人公を守るため敵キャラにしがみついて・・・おっとここからはネタバレになるので自粛。

 主人公は海中での肉弾戦を制するため、道場で合気道を練習します。「後の先」とかいう極意(横綱白鵬が相撲の極意として以前説明していました)を身につけようとするのです。ところが師範は「どうして当て身を使わないんだよ」「きれいごとなんだよ。なるべく相手を傷つけずに制するなんてさ」「どんな武道だって、もともと殺し合うために生まれて発達してきたんだから」

 主人公は人を傷つける事が生理的に受けつけられない人なので、当て身ができない。当然目の前で誰かが傷つくのを見ることにも耐えられません。そんな優しすぎる主人公が「どいつもこいつも・・・オレの目の前で・・・勘弁してくれ」と叫びつつも、ちょっとずつ変化していく。それは成長と言えるのかどうか、そのあたり微妙なところが、ちょっぴり哀しい作品となっております。

 さて本作、なんとまだ続編があるようです。さらにアニメ化も進んでいる様子。はたしてこのマニアックな世界を、文字ではなく絵で、どこまで表現できるか、今から楽しみです。

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