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2015/04/19

DVD「まほろ駅前狂騒曲」感想

 前作で、居候の行天に娘がいることがわかり、でも行天は、幼少期の母親のしつけがトラウマとなっているらしく、子どもとうまく接することができないというあたりが描かれました。本作はその続編。

 行天の娘ハルちゃんを一ヶ月半預かることになり、その間いろいろ泣かせるドラマがあって、行天と娘との間に通常の親子関係が生まれる感動ストーリーかと思って見ました。だって、「ハルちゃんが来るまであと5日」「ハルちゃんが来るまであと20時間」などとテロップが入り、その度に多田君が部屋の掃除しては行天に「オレに何か隠し事してない?」と指摘されてうろたえたり、屋上で、行天に娘が来ることを打ち明ける予行演習したりするものだから、てっきりハルちゃんがドラマのキーパーソンだとばかり・・・。

 本作、途中から怪しげな宗教団体がドラマの中心を占めるようになり、相対的にハルちゃんの存在感が薄くなっていきます。後半は、行天 対 宗教団体のリーダー という構図のドラマに。多田君とハルちゃん、完全に主役の座奪われました。

 では本作がつまらないのかと言うと、そうではありません。宗教にすがることによって、母は救われたかもしれない。でも、道連れとなった子どもは、果たして救われただろうか? 本作の後半は、母親と宗教の束縛からの解放がテーマとなっており、角田光代「八日目の蝉」を見終えた時の感覚に近いものを感じました。

 そういうわけで、ラストのハルちゃんの「お父さん」はオマケです(笑)。

 「あの世ってあるのかしら」という老婆の問いに対し、「あの世なんてないよ。でもオレはあんたの事、なるべく忘れないようにする。オレが死ぬ時まで。それじゃダメ?」と答える行天が、カッコよすぎます。本作、完全に主役は行天君です。

 前作ではちょっとしか出てこなかった高良健吾、本作では出番が2倍くらいに増えているのも、うれしい所。高良健吾ファンなら、本作は見逃せないでしょう。

 しかしながら、瑛太、松田龍平、高良健吾と、個性の違うイケメンが3人も出演している本作、テーマもなかなかすばらしいものを扱っているのに、なぜこうも話題に登らないのか? そのあたりがちょっと残念です(魅力的な若い女性キャラが一人も登場しないのが敗因か? 中年女性キャラは魅力的なんですが・・・)。

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