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2015/03/01

上橋菜穂子「鹿の王」感想

  「守り人」シリーズや「獣の奏者」などは既読。期待して本作を読みました。

  二人の男のドラマ部分よりも、DNAにウイルスが入り込んだり、生物は様々な細菌と共生してたりといった理系の不思議話に驚け!みたいな。純粋文化系人間が読んだら、確かに驚きの連続だったのではないかと思いますが、医学方面に詳しい人が読んだら、たぶん違った感想になるだろうなと思います。ちなみに私はなんちゃって理数系ですので、「おやおやまあまあ。ネタがちょっと古くないかい?」というのが率直な感想でした。

 医学方面の人でなくても、映画『アウトブレイク(1995年 エボラ出血熱を扱ったパニック映画)』やら、R・ドーキンスの『利己的な遺伝子(1992年 遺伝子が自己複製に都合のよいように生命を操っているという学説)』やら、森村誠一の『悪魔の飽食(1983年 旧日本軍の細菌兵器部隊についての本)』やらを見たり読んだりしたことのある人は、途中でストーリーの展開が読めてしまうと思います。つまり退屈に感じたのではないかと。

 ドラマの面白さや、スケールの大きさ、ヒロインが背負った運命の過酷さで比較するなら「獣の奏者」のほうが、上だったのではないかと感じました。

 結論。文系でかつ、上記の作品に触れたことのない人は必読!

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