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2015/01/12

ピエール・ルメートル「その女アレックス」感想

 ミステリー小説です。

 ネタバレになると申し訳ないので、ごく簡単な感想のみ。

 3部構成になっているんですが、第1部と、それ以後では、まるで別物のストーリー展開となります。びっくりしました。一冊で二冊分読んだようなお得感があります。

 後半の展開は、宮部みゆきの「火車」にどことなく似ていると思いました。これ以上は言えません。

 第1部で、アレックスが母親や兄に電話をするシーンがあるので、それが伏線だと言っておきましょう。

 事件の真相を追求する警部カミーユと、その上司、部下たちとのデコボコ加減が実に面白い。カミーユは小男だけど、上司は巨漢。部下のルイは上流階級の金持ちぼっちゃんだけど、部下のアルマンは超ドけち・・・というように。

 ドけちな部下アルマンが、倹約してため込んだ金を、一体何に使ったか。ラスト第3部でそれが明かされた時には、すっかり彼に対する評価が変わりました。いいヤツ!

 

 どうやらこのカミーユ警部の話は、シリーズ物になっているらしいのですが、翻訳されていないみたい。映像化するとしたら、キャスティングはかなり苦労しそうです。

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