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2014/10/26

藤田 宜永「喝采」感想

 1971年東京が舞台の探偵小説。ケータイもスマホも、留守電すらもない時代に、探偵が公衆電話でこまめに連絡をとるところが、実にいいです。

 松田優作の「探偵物語」でさえ1979年~1980年ですから、それより9年前。藤圭子や山本リンダの曲がバーで流れるし、登場する女性たちがパンタロンはいてたりする。タイトルの「喝采」も、歌うのは当然あのお方。この曲は、ラストの素晴らしい演出に関わるので、ネタバレにならぬようこれ以上は自粛!

 また、探偵の愛車は、いすずのベレットGT。いやさすがにわかりません(笑)。117クーペならわかるんですが。

 楽しいのは途中で助手が二人加わるところ。一人は劇団員やってた女子大生。ちょっとした小芝居なら楽々こなしてくれる。もう一人は天才女スリ。重要な証拠をこっそりとポケットから抜いてもらったりする。いやこれこの二人、最強の助手じゃないですか? 続編書くんなら、ぜひこの二人はレギュラーで! お願いします藤田先生!

 タバコをガンガン吸うのは、時代的に当然として、探偵が事務所に帰ると、なぜか冷蔵庫から出して飲むのは、バヤリースオレンジ! 懐かしいなあ。もうずいぶん長いこと飲んでないけど、味は今も変わってないんだろうか? っていうか、これ、なんだか昔FMラジオでやってた「あいつ」って番組の主人公を彷彿とさせます。バーに入ると「スコッチ、ロックで」とか言わずに「フレッシュミルク」!!!!! 殺し屋が「フレッシュミルク」!!!!! どうやら酔うと仕事に支障が出るかららしいのですが(笑)。(1970年代後半の夜11時ごろに放送された、日下武史朗読、原作矢作俊彦のハードボイルド)

 いろいろ懐かしみながら、楽しく読みました。完全におっさん向けの小説ですな(笑)。

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