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2014/07/19

BD「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」感想

 某コンビニに入る度に、強制的に聞かされる「レリゴ~レリゴ~」
 娘は「もう耳にタコ」
 妻は「ありのままのあんたなんか、誰も必要としてないわよ。早くそれに気がつきなさ
いよ」
 息子は「職場では『あるべき自分になれ』と教わっている。」
 皆さん冷たい反応で・・・。
 今年度を代表する(と思われる)この大ヒット曲、我が家では随分と不人気なのでした。

 いや、ありのままの自分では周囲を凍らせて傷つけてしまうから、ぐっとこらえて能力を封印してたっていうストーリーなんでしょ? で、ある時、誰にも迷惑をかけない場所に行って、思いっきり力を開放してみたっていう歌なんじゃないの? まあ、別の見方をすれば、誰にも迷惑かけないよう、素の自分をさらけ出してもいいよう、「引きこもり」始めてみました・・・とも取れますが。
 曲そのものは、過去のディズニー作品と比較して、特別優れているとは思いません。いつもどおりの手堅い出来だと思います。ただ、歌詞のほうはよくできていると思いました。職場で本来の自分をぐっと抑えて、いい人を演じてがんばって働いている女性なんかは、心をぐっと掴まれたのではないかと思います。女性に大ヒットするわけです。
(ただ、この歌詞がそのままこの映画のテーマだと思いこんで観に行った方は、割と早い段階でこの歌が唄われることに驚き、さらに、映画のテーマはもっと別であることに気づかされ、なんとなく肩すかしをくらったようですね)

 ところで本作「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」は大ヒットした前作の続編なのですが、実は「ありのままの自分」がテーマだったりします(笑)。

 主役はもちろんミンディ。これは前作と変わりません(笑)。ところがそのミンディ、本作では保護者の命令により、普通の女子高生生活を送ることを強制されます。ダンス踊ったり、イケメンアイドルグループのPV見てうっとりしたり、ドレスアップして男の子とデートしたり。いやでもこんなの本当のミンディじゃない。キックアスも言います。「本当のキミはヒットガールだ。」見ている我々も画面に向かって叫びます。「そうだそうだ、早くヒットガールに戻って例の如く悪い奴らギッタギタにやっつけちゃってくれよ」
 キックアスの仲間たちが次々に悪の組織にやられてしまって、ついにキックアスの父親までもが、騒動に巻き込まれて死んでしまっても、ミンディはまだ立ち上がりません。
 フラストレーションが最高に溜まったところで・・・後はご自身の目でご確認ください。いやあ、スカッとしたぁ! これぞ本物の「ありのままの~」ですよ。

 ちなみに表向き主役のキックアス君。本作では前半で徹底的にミンディに鍛えられ、いつの間にか、引き締まった六分割の腹筋を持ったナイスガイになっています。ところが本人それに気づいていないらしい。(そこが実によい!) で、ミンディの方が、ある時それに気づいちゃう。これ、ラストの伏線となっていて、よかったです。 

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