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2013/12/29

DVD「脳男」感想

 まずテンポがよい。もたつくシーンがまったくない。爽快である。次に音楽がよい。甘さのないストーリー展開もよい。主役の脳男が、人間の感情を持っているのかいないのか、わからない所がいい。

 

 と褒めて起きつつ、二つほどツッコミを(笑)。

 女医がオープニングで、犯罪者を被害者の家族と会話させることで更正させるという、激甘な治療法を提案する。「全責任は私が取ります」いやそれ、取れないだろとツッコミ。

 脳男の護送車を、ビッグスクーターに乗った女二人が追い越してUターンかましてボウガンかなんか撃つシーンがある。このビッグスクーターが、HONDAのFUSION。昔の愛車だったのでよくわかるのだが、二人乗りでああいう風にケツ振ったら、間違いなくタンデムシートに乗ってた姉ちゃん振り落とされる。そもそも250cc19馬力の非力なエンジンには、あんな動力性能ない。もっと馬力のあるスポーツタイプのバイクはいくらでもあるのに、なんでFUSIONにしたのだろうか?

 先述の女医さんも、脳男と対決する天才少女も、連続爆破犯人を追う警察も、モタモタしてたり、詰めが甘かったりして、あまり魅力を感じないのだが、まったくそれで支障ない。主役は脳男なのだ。彼女ら彼らは脳男をひきたてるための、脇役にすぎないのだから。

 例えば、エピローグで女医の甘さが打ち砕かれるあたり、しかも女医の母が、見当違いの楽観的判断するあたりが、実にブラック、超辛口でよい。

 あと、ラストで脳男がケータイ使うシーンが実に美しい。あれはガラケーだからいいのだと思う。スマホではあそこまで美しくならないのではなかろうか。

 個人的におすすめの邦画である。

 

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