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2013/10/05

BD「ジャンゴ 繋がれざる者」感想

 

タランティーノ監督の西部劇。奴隷のジャンゴが賞金稼ぎに生まれ変わり、悪い白人をばったばったと撃ち殺していく痛快な一作。オープニングの「じゃんごー」という歌を聴いただけで、わくわくしてくるのを抑えられません。
 ただし本作は単純に、白人だけが悪かった、という描き方をしていません。奴隷頭として、奴隷の中で最高のポジションを手に入れた黒人は、下手な白人よりもたちが悪い、ということを強烈に描いています。既得権益を手にれたら、白人黒人関係なく、それを最大限に活用し、自分の利益を拡大しようとする。人間の本質の一部が、実にくっきりと描かれます。ジャンゴはそれを吹っ飛ばす役として、ラストで、あまりにも痛快なシーンを我々に見せてくれます。
 序盤、主人公ジャンゴは白人の賞金稼ぎシュルツに助け出されます。この賞金稼ぎ、白人黒人関係なく、自分の仕事の役に立つか立たないかで人物を使うドライな人。ジャンゴが、今探している賞金首の人相を知っているから助けたというのです。 前半はこのシュルツを師匠として、早撃ちの技や、相手を手玉に取る会詐術などを身につけていく様が描かれます。徐々にドレスアップしていくジャンゴが面白い。
 ところが、この師匠、中盤で・・・。敵役を演じるデカプリオが、憎らしい役を見事に演じています.。しかもなんだか楽しそうです。
 黒人が人権を手に入れ、オバマさんが大統領になるまで、まだまだこの後、長いながーい歴史が必要なことは、観るもの全員がわかっています。だから、ジャンゴのこの後の未来がいかに大変で悲惨であるかは、わかっているのです。でも見終わった後、皆「ジャンゴ死ぬなよ。悪人どもをやっつけろ」と応援したくなったのではないでしょうか。
 あ、あと「DJANGO」と書いて「ジャンゴ」です。Dは発音しません。これ、大事なので覚えておいてください。

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