« 川瀬七緒「147ヘルツの警鐘 ~法医昆虫学捜査官~」感想 | トップページ | 映画「許されざる者 渡辺謙バージョン」感想 »

2013/09/22

映画『キャプテンハーロック」感想

 脚本については、あちこち突っ込みたくなるような矛盾点(ダークマター開放したはずなのにどうして残ってんの? とか)があまりに多いので、今回は語りません。
 映像はたいへんに満足いくものでした。
 アルカディア号のデザインは、松本零士氏のものをさらにデフォルメ。何に使うのかよくわからない巨大な衝角らしき突起物が、船の怪しさを増幅させます。主砲にいたっては、ガラガラと音を立てるチェーン駆動によってターレットが回転するという、メカマニア大満足の仕様。これなら、宇宙戦艦ヤマト2199のように、船体を回転させつつ主砲を撃つという、なんだか船員の眼が回りそうなことをわざわざしなくても、360度どの方角の敵にも砲撃できます。死角なし! いいアイディアです。さらに、ダークマターとかいう、あやしげなエネルギーで動いていることを象徴するかのように、しょっちゅう黒煙をモクモクと吹き上げながら航行します。ワープするときも、黒煙の中に突っ込み、黒煙の中から出現します。いかにも環境に悪そうな雰囲気ぷんぷんで、実にダークです。
 登場人物もフルCGなので、シーンによってはよくできたプレステ3のムービーシーンっぽく見えます。ただ、生身の俳優を使ったせいでショボショボになったガッチャマンとは違い、どの人物も原作に似せてほどよくデフォルメされており、おかげでケイなど、現実にはありえないほどのナイスバディです。ミーメに至っては、完全に人間の骨格を無視した造型となっており、異星人っぽさが十二分に表現されています。副長ヤッタランの樽型体型も忠実に再現。トリさんも、その性格悪そうな目つきの再現度がすばらしく、いや本当に満足しました。
 ストーリーにはあまり突っ込まず、大画面でそのダークな世界とCGキャラの美しさにどっぷり浸るのが、本作の正しい楽しみ方と言えるでしょう。 

|

« 川瀬七緒「147ヘルツの警鐘 ~法医昆虫学捜査官~」感想 | トップページ | 映画「許されざる者 渡辺謙バージョン」感想 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49249/58245135

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『キャプテンハーロック」感想:

« 川瀬七緒「147ヘルツの警鐘 ~法医昆虫学捜査官~」感想 | トップページ | 映画「許されざる者 渡辺謙バージョン」感想 »