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2013/09/28

映画「許されざる者 渡辺謙バージョン」感想

クリント・イーストウッド版は、ずいぶん前に見たので、ほどよく忘れている状態で、今回渡辺謙ヴァージョンを見ました。
 見ているうちに思い出しました。かつて有名なガンマンだったクリント・イーストウッドが、老いぼれてよぼよぼになって、馬にも満足に乗れない状態だったことを。前半は敵にいいようにあしらわれて手も足も出ず、「おいおい、本当にこいつ、伝説のガンマンだったのかよ」と心配になったことを。
 渡辺謙ヴァージョンも、そのあたりは丁寧に踏襲しています。いや、むしろこっちのほうが、前半のダメダメっぷりがより強いような・・・。
 当然ラストで一気にその揺り戻しがドカーンと来るわけです。で、このカタルシス、予想はしていたんですが、いやすごかったです。特に敵役の佐藤浩市、権力を使って悪で悪をもみつぶすケレン味たっぷりな保安官役(本作では警察署長)を見事に演じていました。○○○○を△△△して×××するなど、町の平和維持のためなら、手段を選ばず徹底的にやりぬきます。ですから、その佐藤浩市がラストで、いやいやいやいやそういう演出ですかそうですかそうきましたか、うわうわうわうわ・・・(このあたりネタバレ自粛)な訳です。
 また、白人とネイティブアメリカンの支配・被支配者関係が、本作では倭人とアイヌの支配・被支配者関係に置き換えられて描かれるのですが、まったく違和感ありません。国や時代は違っても、人間は同じような非人道的なことを、勝者者の権利として平気でやっている・・・本作が人間の持つ不変の罪をテーマとして描いていることがつくづくわかってきます。
 最近ちょっと軽めの映画ばかり観ていたものですから、久々にずっしりと重量感のある作品を観て大満足しました。

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