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2013/04/20

DVD「ザ・レイド」感想

 

インドネシア映画。バイオレンスアクション。麻薬王が支配する30階建てのビルを、警察特殊部隊が強制捜査するというストーリー。
 主人子の警官には兄がいて・・・とか、麻薬王と警察上部は実は癒着が・・・とか、裏設定が小出しに出されますが、本作はそういうストーリー展開を主眼に据えた映画ではないようです。とにかく映像の8割くらいを、銃撃戦と肉弾戦が占めていて、息つく間もないその動きをとにかく楽しんでほしい。そんな感じです。肉弾戦は世界の軍隊で採用されている近接格闘技シラットとのこと。打撃技と関節技が次々に繰り出される様は、一度始まるともう、お口ぽか~ん状態です。
 終盤は、麻薬王の片腕である格闘技の達人と警官兄弟の1対2の死闘が描かれます。映画なので、プロボクシングのパッキャオ対マルケス戦みたいに、一撃で失神したりしないのはお約束。お互いどんな必殺技をくらっても、何度でも立ち上がります。執拗なまでにそれが繰り返されるので、暴力嫌いな人は絶対見ないこと。
 このように、ストーリーよりもアクションシーンの映像を主とした傾向の映画、しかもCGやらワイヤーアクションやらを拒絶する生身の肉弾戦を売りにした作品は、「マッハ」「チョコレート・ファイター」などタイでいくつか制作されていましたが、本作がそれらと違うのは、カメラのこだわりでしょう。位置取りや、フレームの切り取り方、パンの仕方など、やたらとかっこいいのですね。ラストシーンなんか思わず「え、カメラそこにあったの? いやそれ、かっこつけすぎだろ」と突っ込んだくらいです。

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