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2013/02/02

ケンタロウ×柳田理科雄「空想お料理教室読本2」感想

 一目見て「なんだこれは」的な表紙の写真は「タテだかヨコだかわからんステーキ」、ものすごく豪快です。30年以上前に少年マガジンで連載されていた松本零士「男おいどん」というマンガに出てくるステーキです。懐かしい。当時、あまりにインパクトが強くて、いつかチャンスがあれば食べてみたいと思っていたのですが、料理家ケンタロウさんが今回実際にチャレンジしてくれました。調理の様子は付属のDVDに詳しく収められています。マンガで描かれたフライパンと肉の大きさの比率から、肉のサイズは一辺11センチ程度と決定。肉屋さんに特注したら、肉屋さんの反応がなんだかうれしそうだったとか。普通に焼いたんでは当然中まで火が通りませんから、ボウルでふたをして蒸し焼きに。本当に火が通っているかどうか調べるために、何度も料理用の温度計を肉に差し込んでチェックします。最初は「なんか、温度下がってますけど・・・」中心部分は冷たいままという・・・。6面すべてひっくり返し、何度も温度チェックして1時間以上かけて焼き上げた肉は、表面はカリカリのステーキですが、中は完全にレア。ナイフで切ると、ステーキというよりもローストビーフという感じです。肝心の味は、「うまい」「これはうまい」と連呼。本当にうまそうです。味もローストビーフみたいなんでしょうか? ああ、食べてみたい。一辺7センチくらいないら、普通のお肉屋さんでも、お願いすれば切ってもらえるかな?
 DVDはこのように、実際の調理の様子が全部で五つ収められています。「ステーキ」以外では「となりのトトロのサツキのお弁当」「のだめカンタービレの千秋先輩の呪文料理」「めぞん一刻の響子さんの手料理」「あしたのジョーの紀ちゃんのトマトサンドイッチ」です。特にサンドイッチはものすごくおいしかったそうで、巻末に「ステーキもうまかったが、サンドイッチは今回いちばんのオススメ」と感想があります。でも、使うトマト次第で評価は変わりそうですが(まあ、それはステーキも同じですね)。

 DVDに対して肝心の本のほうは、原作マンガに対する突っ込みが主です。そんな食材はありえないとか、このままでは焼きが足りないとか。でも、アンパンマンに対する突っ込みは、もうそれくらいで勘弁してやれよと言いたくなりました。非リアル系のマンガなんだから、リアルを追求したら読者もひいてしまいます。あのサイズだと、あんこが重すぎて立って歩くのは難しいとか・・・突っ込まなくてもわかってますから、子どもの夢を壊すようなこと言わないでよ(笑)。
 逆に、栄養バランスや摂取カロリーに関する突っ込みは、読んでいてなるほどと感じました。あしたのジョーで、対戦相手が試合当日に口にする食事がビスケット3枚と半熟卵、果物だけ。これじゃあカロリーが足りなくて、試合する以前に身体がもちませんとか。星飛雄馬の食卓のメニュー(例のちゃぶ台返しの)は栄養バランスから考えると、あと一品、ほうれんそうのおひたしくらいがほしいとか。
 
 目次やDVD収録料理を見て、「ああ懐かしい、こんなアニメ料理あったな。食べてみたいな」と思ったなら、ぜひ御一読を。 

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