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2012/12/29

DVD「夜のとばりの物語」感想

 

ミッシェル・オスロ監督お得意の影絵アニメです。「プリンス&プリンセス」の時の美しさは今回も健在です。登場人物はすべて黒い影絵。背景はまるでステンドグラスのような色彩。この組み合わせが、実に観る者の想像力を刺激してくれます。さらに音楽がこれまた美しい。できれば高級な再生装置で聞くことをお勧めします。
 六つの短編からなります。一話が15分に満たないので、エンディングもいきなりさっとやってきて、見ているこちらは心の準備ができておらず、あわてて巻き戻し再生したり(笑)。
 さて、六つの短編のうち、「狼男」「ティ・ジャンと瓜二つ娘」「嘘をつかなかった若者」の三編は、いずれも性格の悪い美女が主人公にからむという共通点があります。主人公の若者は、この見た目は美しいけど、性悪の彼女を伴侶として選ぶのか選ばないのか。いや普通は選ばないでしょう。ところが「嘘を~」では、あっと驚くエンディングが待っています。一体いつの間に(笑)?  でも、この話がなぜか一番二人の愛が長続きしそうに感じたりして。屈折した関係からの結婚の方が、常にお互いを冷静に見るだろうから、「愛してる大好き世界で君しか見えない」的な、熱に浮かされた結婚よりも、元から冷めてる分うまくいくように思うんですね。(こんな風に思うのは私だけ?)
 最終話「鹿になった娘と建築家の息子」はかなり宮崎アニメの影響があるような・・・塔のてっぺんに捕らわれた彼女に会いに、城の屋根を登るシーンとか、教会の結婚シーンで彼女を魔術師から救出するシーンとか、なんだか「ルパ○3世カリオストロの○」や「未来少年○ナン」みたいで、くすりと笑っちゃいました。
 ラスト、スタッフロールの途中でちょっとした謎解きがあります。やるな父親!って感じです。

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