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2012/11/24

DVD「ヒューゴの不思議な発明」感想

 なんだか2時間突っ込みまくりの映画でした。かなりネタバレありますので、ご注意ください。

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・ タイトルに「不思議な発明」とあるけど、さらに「一緒に冒険に行こう」みたいな台詞もあるけど、一体これのどこが発明? どこが冒険? 発明じゃなくて修理だし、冒険にしては移動範囲が極端に限られています。せいぜい彼女と映画館に忍び込む程度? 最後の方でご老人が、「リアルの冒険じゃなくて、映画の中の冒険をしましょう」みたいに言ってはいましたが・・・。
・ あれほどしつこく「手帳を返して」と言っていたのに、一体いつの時点から、父の手帳はなくてもよくなったの?
・ 手帳がなくても機械人形が修理できたのは、なぜ? 設計図なしで修理できる程度のものなの?
・ 手帳を返して欲しい理由を、ヒューゴは老人に言わないのだけれども、言いたくない理由が説得力に欠けます。もっと深刻な理由があるのかと思った。
・ たかがハートマークの鍵、本気で作ろうと思えば作れたのでは?
・ 少年が探していたものは、都合よく彼女が首からぶらさげてました・・・っていうのは、ストーリー展開としてあまりにお粗末なのでは?
・ ご老人が「悲劇は知らない方がいい」とか言うけど、そんなに深刻ぶるほどの悲劇? 第一次世界大戦をまたいでのドラマなら、もっと悲惨な体験を語るのかと思ったのですが、例えば自分の失敗のためにたくさんの人の幸せを奪ってしまったみたいな。ところが聞いてみると、時代の流れを読めなかったための、事業失敗談に過ぎません。肩すかしです。
・ 公安官(駅の警備員)、戦争でケガをした足の装具が、キイキイ音をたてるシーンが二度ほどあります。当然少年ヒューゴがなおしてあげて、二人が理解し合うドラマが後半途中で展開されるものとばかり思ってましたが、まさかエンディングまで引っ張るとは・・・もうドラマ終わっちゃってるじゃん。
・ ラスト近く、ヒューゴと公安官の必死の交渉、台詞が中途半端です。「あなたにはわかるはずだ」いや、わかりませんって。ろくにお互いの事を知らないのに、どうしてわかるというの? 
・ DVDのおまけ映像に、この公安官が、監督の脚本をさんざんにこきおろしている場面がありますが、案外本音だったりして。
・ 前半、孤児としておどおどし続けて生きていた少年が、ラストで自分の存在意義を発見し、明るさと「生きていていいんだ」という安心感を、もっとスクリーン上で表現してくれるものと期待していたのですが・・・。
・ ラストでヒューゴはトランプの手品で大人の関心をひいていましたが、(マジシャンであった老人の後継者となったことを暗示?)彼の特技と存在意義は、機械の修理とメンテナンスでは? その象徴として、もう一回機械人形を稼働させるのかと思ってたのですが、機械人形、残念ながらただの飾り物扱いでした。一体、ヒューゴは将来マジシャン(エンタテイナー)になるほうがよいのか? それとも精密機械の設計者(エンジニア)になるほうがいいのか? 個人的には、トランプのマジックで得意になっているヒューゴなんか見たくもなかったです。
・ さらにラスト、イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)が書く小説、「この非凡な少年は多くの困難を乗り越え」はよしとしましょう。その後です。「父親からの秘密のメッセージを見つけ出した。」あれ? そんなストーリーでしたっけ? いやそういうストーリーならよかったのにとは思いますけど?
・ この映画、実はご老人が主役だったのですか?

 誰かに必要とされることで、自分の居場所を発見するというテーマは、よかったと思います。ヒューゴを演じる役者も、精密に動く機械人形も素晴らしい。でも、あちこちに詰めの甘さが感じられます。ヒューゴが主役なのか、ご老人が主役なのか? どっちつかずで散漫な印象。これでアカデミー賞とりまくりというのは、一体?
 本作を、過去の映画制作者たちへのオマージュとしてとらえた人たちが、大甘の評価をしたのでしょうか? 実はオールド映画ファン向けの作品なのかも。

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