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2012/06/03

映画「ダーク・シャドウ」感想

 ティム・バートンとジョニー・デップの黄金コンビ最新作です。
 娯楽作品ですね。冒頭、ジョニー・デップが「M」の意味を勘違いするあたりから、「本作はお笑い系でいきますよ」と宣言しているようものです。
 「シザーハンズ」や「バットマン・リターンズ」のような、ダークサイドの立場の哀しみとか、滅び行く宿命の者が持つ、哀しいまでの美しさとかは、もはや望むべくもありません。
 どうでもいいような登場人物が多いのも、困ります。
 例えば、キャロリン(クロエ・グレース・モレッツが演じてます・・・ファンなんですが・・・)。
 例えば、ホフマン博士。
 いてもいなくても、ストーリー進行上まったく問題ないかと思われます。むしろいないほうが、話がシンプルになるような気が。あきらかに、続編作るために用意しました的なキャラクターです。
 彼女たちをストーリーから外せば、その分時間に余裕ができますよね。それを、もっとヒロイン・ヴィクトリアとジョニー・デップの関係を深めるエピソードに使った方がよくはないですか? そもそもこのヴィクトリア、設定的には、かなり刺激的です。ここまで特殊なキャラなのに、出番少なすぎです。見えない者が見える。そのため幼少期から隔離されて育った少女。一体どこで学力を身につけたのか? 脱走したあと、どうやって生計をたてたのか? どうやって一般常識やコミュニケーション能力を身につけたのか? それらは、彼女だけに見える何者かから、学習したのか? その能力を使って、ストーリーにどんな風に絡んでくるのか? ジョニー・デップの哀しみに、どこまで寄り添うことができるのか?
 さらに言えば、ジョニー・デップが太陽光を浴びて燃えだすシーンがありますが、その時、なぜ彼女はその場から逃げ出すなどという、ありきたりな一般人的反応を示したのか? 彼女自身が、普通ではない、いわゆるダークサイドの存在なのだから、むしろ、ジョニー・デップに対し、シンパシーを感じるべきなのでは?
 魔女アンジェリーク役のエヴァ・グリーンは、端正な顔立ちの美人で、目の切れ長っぷりは、驚異的です。ありえないくらいです。人ではない、魔女というキャラを演じるのに、ぴったりの顔立ちだったと思います。

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