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2012/01/29

映画「ロボジー」感想

 矢口監督の新作です。「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」と、立て続けに娯楽作品を提供してくれた監督さん、ボーイズ、ガールズの次は、なんとジイサンが主人公です。この調子だと、次の新作は「○○バーサン」か?

 本作でロボットおタクのヒロインを演じるのは、吉高由里子。

 最近「テルマエ・ロマエ」というマンガにはまっています(4月に映画化決定)。主人公はローマの温泉施設の建築技師なんですが、彼はアイディアに行き詰まると、なぜか必ず現代日本の温泉にタイムスリップするのです。そして、そこで見たことをヒントに、あらたな温泉施設をローマ人に提供するというストーリーが展開されます。で、なんで長々とそんなマンガの紹介をしたかというと、そのローマの建築技師が、日本人のことを「平たい顔族」と言うのですね。

 吉高由里子のファンの方、すみません。彼女を見ていたら、どうしても「それ」を思い出してしまいまして・・・申し訳ない。いや、場面によってはすごく健気で魅力的に見えるシーンもありましたし、逆に、思い詰めすぎてすごく不気味に見えるシーンもありました。いろんな表情を演じ分けることができる。それはきっと彼女に、それだけの演技力があるからなんでしょう、うん。

 さて、話を映画に戻しましょう。

 「木村電器の窓際社員3人組は、ワンマン社長から二足歩行ロボットの開発を命じられる。しかし、ロボット博まで1週間というところで、制作途中のロボットが木っ端微塵に大破! 3人は、ロボットの中に人間を入れて誤魔化す計画を立てる。ロボットの外装にぴったり収まる人間を探すため、オーディションを開き、独り暮らしの老人・鈴木重光(73歳)を選ぶ。しかし、この鈴木がとんでもないジジイで…。さらに、ジジイロボットに恋をしたオタク女子学生をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ」 

 というのが、映画「ロボジー」の公式HPに紹介されているスト-リー出だし部分ですね。(ホントはもっと長いのですが、3割ほどカットさせていただきました。)

 まずは、ロボットを開発する窓際族3人組(代表濱田君)なんですが、毎回、トラブルが起きるたびに、お口ぽかーん状態で、為す術もなく最悪の結果を迎えるという、情けなくかつ歯がゆいキャラとして描かれます。最初から最後までです。まったく成長することなく、お口ぽかーん→最悪の結果・・・です。あまりにマンガチック過ぎて、リアリティに欠けること甚だしい。普通、途中で気がついて、なんとかしようと足掻くだろ? そこまで何もせず見てるだけって・・・。まあ、そういう映画なんだよと言われればそれまでですが、フィクションとはいえ、もうちょっと上手に観客を騙して欲しいなあ、っていうか、見ていて歯がゆすぎて、ストレスたまりましたよ。

 全体的になんだかテンポ悪いのも気になりました。特にロボジー失踪中の捜索場面。あんなやる気のない捜索でいいんですか? 「ウォーター・・・」や「スウィング・・・」の頃は、もうちょっと気持ちよくポンポンとドラマが展開してたような気がするんだけどなあ。

 あと、見終わった後、なんだか後味悪く感じます。それは、彼らが言うところの「詐欺行為」が、最後まで改められないからだと思います。

 いや、途中で、そっちの方向(詐欺)から脱出しそうなベクトルはあったんですよ。でも、結局ラストはまた元に戻っちゃう・・・。それ、表面的には面白いけど、やっぱダメだろ?

 ジイサンが出てくるのだから、「腰を痛めて、ロボットを演じられなくなったジイサン、このピンチを救ったのは、ロボット工学おタクの女子大学生。彼女の設計によって、ジイサン抜きでも、ちゃんと自律的に二足歩行するロボットを披露することに成功。こうして、またも不要になったジイサン。だが、人と人との絆が必要とされる場面が生じ、再びジイサンに出番が・・・。」みたいなストーリーになるのかな~・・・と勝手に想像してたんですが、そうはなりませんでした。 

 矢口監督、「ウォーター」や「スウィング」の頃がピークだったのかなあ・・・。ちょっと残念な一作でした。

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