« 映画「怪物くん」感想 | トップページ | DVD「ミスター・ノーバディ」感想 »

2011/12/18

DVD[奇跡」感想

 邦画です。似たようなタイトルの洋画がたくさんあるので、ご注意を。

 あらすじは、「九州新幹線開業の朝、上りと下りの一番列車がすれ違う瞬間に、その場所で願い事をすると、奇跡が起きて、願いが叶う。そんな噂を耳にした小6の航一は、離れて暮らす弟の龍之介と共に、無謀な計画を立てる。別居中の父と母が、再び一緒に住めるようになることを願うため。そしてそれぞれの友人たちや、周囲の大人たちを巻き込み、ついに計画を実行する」というようなものです。映画の宣伝では「奇跡が起こる」みたいに書いてありますが、大丈夫、そんなだいそれた奇跡は一つも起こりません。巻き込んだ大人や友だちの心に少しばかりの変化を与え、さらには自分たち自身の心にも、ちょっとした変化がおきる・・・くらいのもんです。よくあるファンタジック系ではなく、リアル路線なので、完全に大人向けの作品となっています。

 おじいちゃんが、九州の銘菓「かるかん」人気を復活させようとするエピソードがありますが、本作も「かるかん」のように「なんやぼんやりした味やなあ」ですから、大ヒットはしないでしょう。でも「大人の味やから」ええんです。

 小学生の漫才兄弟「まえだまえだ」が主演です。弟のハイテンションぶりは、本作でも変わらず、甲高い声で常にワイワイ言ってます。そんな弟が、ある時突然、しんみりとしたセリフを言うのですね。このギャップがなかなか。ぐっときます。

 監督は「誰も知らない」で、出演する子どもたちにほとんど演技をさせず、ドキュメンタリータッチの手法で傑作「誰も知らない」を撮った是枝裕和。(おかげで、当時天才子役と騒がれた柳楽君は、その後、普通の演技が出来ないことがわかってしまい、苦悩するはめに・・・)今回の撮り方も、その手法に近いようで、子どもたちの、非常にナチュラルな表情が描写されます。

 奇跡と言えば、シナリオは「かるかん」のように、ぼんやり味ですが、出演者の方は、なかなか奇跡的です。

 まず、まえだ兄弟の父親、なんとオダギリジョーです。職業はフリーターで、プロのミュージシャンめざして活動中。このあたりが別居の原因となってますが、しかし、父親がオダギリジョーってあたりが、現実世界ならもうすでに奇跡。ちなみに母親を演じるのは大塚寧々。こんな美人のお母さん、なかなかいませんよ。

 出演者の奇跡はさらに続きます。兄が通う小学校、図書室の先生はなんと、長澤まさみ。おまけに保健室の先生も美人だし。こんなに美人揃いの学校、絶対ありませんから。

 弟は弟で、同じクラスに、とびきりの美少女が三人も。特に内田伽羅は、樹木希林の孫で、本作ではなんと共演。ほんと奇跡だらけです。

 そういうわけで、出演者がすでに奇跡的な本作、シナリオは「ぼんやり大人の味現実路線」ということで、バランスとっているのかも。

|

« 映画「怪物くん」感想 | トップページ | DVD「ミスター・ノーバディ」感想 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49249/53515688

この記事へのトラックバック一覧です: DVD[奇跡」感想:

« 映画「怪物くん」感想 | トップページ | DVD「ミスター・ノーバディ」感想 »