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2011/07/10

DVD「チェブラーシカ(リメイク版)」感想

 ロシアの名作パペット映画を、日本人スタッフがリメイク
 サーカスに入団する少女マーシャはなかなかロシア人少女っぽくていいです。設定も旧ソヴィエト版を丁寧に踏襲。でも、できたらチェブちゃんとゲーナには、ロシア語でしゃべってほしかった。チェブちゃんの「ウラー」が聞きたかったし、アコーディオンを伴奏に歌うゲーナの唄も聞きたかった。
 ストーリーは普通・・・。すいません、正直に言います。途中で寝てしまって、巻き戻しました。

 ソヴィエト版には、我々の常識から外れた社会が描かれていました。それは北の凍てつく大地だったり、どこかで誰かに看視されているような雰囲気だったり、だから、一瞬たりとも目を離すことができなかった。そんな緊張感に満ちていました。だからこそ、癒しのキャラであるチェブラーシカとゲーナの存在がいとしいのです。しかし、制作スタッフが日本人になったリメイク版は、日本社会の常識の範囲内で作られた作品となってしまった。そこが大きな違いでしょうか? 

 その結果・・・

 ソヴィエト版にあった、自分の存在に対する不安感は3割減。
 ソヴィエト版にあった、社会に対する不安感も3割減。
 そんないろんな不安の中で、でも一生懸命よいことして、自分も社会に必要な存在になりたい、友だちを作って孤独から逃れたいと願う、そんなけなげさ、それに伴う哀愁にいたっては7割減。
 妻が「かわいいだけのチェブラーシカなんか、チェブラーシカじゃないやい」と申しておりました。
 つくづく、ソヴィエト版ってすごかったんだなあと、あらためて実感。

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