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2011/06/25

DVD「カラフル」感想

 原作は言わずとしれた、森絵都の「カラフル」! あまりに有名な作品であるだけに、映画化もためらわれたであろう。今回アニメで映画化。
 最初の違和感は、案内役のプラプラ。原作ではもっとホストみたいな二枚目長身優男しかも天使の羽つきだったはず。しかし本作では、主人公の真とさほどかわらぬ低身長しかも半ズボン。声も変声期前の甲高い少年声。鉄人28号操縦するんじゃあないんだからさあ・・・おまけに羽生えてないし、いや、よく見れば髪型がなんだか羽の形してはいるんですけどね。さらにこのプラプラ、妙な関西弁のイントネーションでしゃべる。いや、もっと普通のプラプラでよかったと思うんですけど。なんでこうなっちゃうの?
 という、最初のショックをくぐり抜ければ、あとはなかなか原作に忠実でよかったです。その他で目につく大きな違いと言えば、父と母の真実の姿の描写が削られ、代わりに親友早乙女君の電車オタクぶりが追加されているところでしょうか。この早乙女君、実にほのぼの天然キャラとして丁寧に描かれており、好感が持てます。いやホントにいい人です。彼がいたから、真も受験勉強その他の現実から、逃げずに立ち向かうようになったのでしょう。でもまあ、母の本質をずばり指摘する真の台詞はやっぱりちょっと聞きたかったかな。「あんたは単に飽きっぽいんだよ」名台詞だと思うんだけどな。
 背景の映像は、実写をそのままアニメ絵におこしましたと言う感じがあまりに強く、それなら実写でやれよ。と言いたくなります。でも、町並みは本物そっくりそのまま書き写した風なのに、走っている乗用車はなんだか御座なりでリアルじゃないのはなぜ?
 時々、異常なまでに細部にこだわった描写があります。兄のメガネの曇りとか。一つひとつ止めながら見たら、もっといろいろな発見があるかもしれません。
 あとびっくりしたのが、声優さん。母の声をあてているのが、なんと麻生久美子。ええ~って感じです。この人、こういう使い方もありなの? 最後のスタッフロールで初めて知りました。

 映画を観た後、もう一度原作を読み直したのですが、やっぱり名作ですね。あらためてしみじみと感動しました。 

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