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2011/04/02

DVD「トイレット」感想

 私の母は去年亡くなりました。遺言により遺灰は散骨にしました。でも、一部はペンダントに封入し、車のキーホルダーに付けて、いつも持ち歩いています。どこかにドライブに行く時も、いつもいっしょです。
 本作の主人公も「いつもばあちゃんのそばにいたいから」遺灰をビンに入れて持ち歩きます。でも、灰にしてまいてくれということは、狭い場所に閉じ込められるのは嫌だという意志の表れなのでしょうか。ラストを見て、開放してあげた方がよいのかなと思ってしまいました。
 さて、その「ばあちゃん」を、もたいまさこが演じます。舞台設定はアメリカ。同居する家族は全員英語しかしゃべりません。当然もたいまさこも英会話するのかなと思ったら、まったくそんなことはありませんでした。身振り手振り、あるいは目線で孫たちに意志を伝えます。この無言の演技が、簡潔でぴしっと引き締まっていて、実にいい。
 言葉の通じない彼らが、ギョーザをいっしょに作って食べる。みんなで作ったギョーザを、「これは誰が作ったやつ?」とか会話しながら食べる。食事が家族の絆を深めるのですね。
 そんなもたいまさこが、ラスト近く、たった一言だけ英語でしゃべるシーンがあります。このシーンはたいへん静かで感動的です。また、そこにいたるまでの伏線が実に見事。
 パニック障害の兄が、後半で見事なピアノ演奏を聴かせます。エンドクレジットではその曲を、孫たちがエアギターで見事なアクション付けて聞かせてくれます。ピアノで聞くベートーヴェンもいいけれど、エレキギターでアレンジされたこの曲も、なかなかエネルギッシュで素敵でした。

 主人公に「日本にはウォシュレットがある」と教えてくれる研究所の同僚。「君の情報はすばらしい」と礼を言うのですが、それに対し「情報じゃない。知識だ。」と返してくるのです。妻がこのシーンをいたく気に入っていて、「いい台詞でしょ」と言うのですね。
さて、情報と知識の違いって何だろう? 
 情報=必要があって手に入れた知識。
 知識=すでに知っていること。
くらいな感じでしょうか?

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