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2011/04/16

DVD「ちょんまげぷりん」感想

 江戸時代の侍がタイムスリップして現代に出現。行き倒れになりかけたところを、子持ちバツイチOLに救われ、恩返しに主夫として見事な所作で家事を行うという設定です。

 ジャニーズ所属錦戸亮君が、見事なたたずまいのお侍さんを演じてくれます。ふすまの開け閉め一つとっても、その美しい所作にはホレボレ。突然身に降りかかったアクシデント、しかも二度と元の時代に帰れないかもしれないのに、取り乱すこともなく、淡々とおのが運命を受け入れていく、そんな雰囲気が実に素晴らしい。家の掃除をしていて、カーペットをめくった下から畳を発見したときの嬉しそうな表情が、これまた素敵です。

 バツイチOLを演じるともさかりえ。以前からアゴのラインが左右非対称なため、独特な雰囲気を持っていましたが、今回その外見は、演じるキャラクターに見事あてはまっているように思いました。なにせ、離婚の原因が「家事をしない夫に腹がたったから」「男なんてみんな役に立たない」という人でしたから。かなりアンバランスな考え方だと思います。仕事のできるOLさんなんだったら、どうして家事をしない夫に、家事をしてもらうよう交渉できなかったんでしょうか? クライアントとの交渉はできるけど、夫との交渉はできない? 夫の教育が面倒だったのでしょうか? そのあたり、離婚に踏み切る前に努力するべきなのでは? 仕事にがんばれる人ならできるはずです。それをしないで離婚では、失うもののほうが大きすぎます。

 錦戸亮は、やがて洋菓子職人として仕事に目覚めてしまいます。当然主夫業も休業となるのですが、ともさかりえはそこで再び過去と同じ過ちを繰り返すのですね。学習しない人だなあと、ややうんざり。バランス感覚の欠如。その象徴が、ともさかりえの不自然なアゴのラインに重なって見えたのです。

 タイトルになぜ不自然な「ぷりん」が含まれるのか? これは、ともさかりえの子どもが熱を出した時に、錦戸亮がぷりんを作って食べさせるシーンがあるのですね。「ああ、ここからタイトル持ってきたのか」と思ってたら、ラストに、本当の理由がありました。ネタバレになるので伏せますが、なかなかいいエンディングでした。

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