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2011/03/25

DVD「キックアス」感想

 おもしろかった。痛快でした。
 一応R15指定ですので、中学生は卒業してから見ましょう。
 15歳以上の男の子も、彼女といっしょに見ることはお勧めしません。冒頭、絶対気まずくなるシーンがいくつかあるので(笑)。
 主人公は平凡なオタク青年。「なぜみんな、ヒーローにあこがれるくせに、自らヒーローにならないのか?」 友人の答えは「超能力がないからだろ」「バットマンは? 超能力ないけどヒーローだ」「誰もあんな金持ちじゃないからだろ」まさしくそのとおり。でもこの疑問に対する本当の答えは、映画の後半でわかります(ネタバレになるので自粛)。
 ある夜、コスプレしたまま捨て猫を探していた主人公はチンピラに追われる男を救うのですが、「その男は、お前とは何の関わりもないだろ? それなのになぜそこまでして助けようとする?」と聞かれて「みんながお前たちの暴力に、見て見ぬふりをする。それが許せないんだ」という名ゼリフをはきます。実際コンビニの客たちは、苦戦する主人公を助けようとせず、ケータイでムービーを撮ることに夢中なのですね。このシーンは実によかったです。この後、撮られたムービーはネットで流され、オタク青年は、キックアスという名のヒーローとして一躍有名に! ちょっと思い上がっちゃった主人公は、ダメダメなオタク度にさらに加速がついて、ちょっと、いやかなり危ない目に遭うのです。
 キックアスのつづりは「KICK ASS」。でも、「KICK US」(俺らのこと蹴飛ばして)という意味にも取れますよね。ダメダメさを自覚しているオタクたちの、自虐ネタっぽいところが、なんだか笑えます。
 そんなキックアスですが、映画の中盤から、どうやら本当の主人公は彼ではないらしい、そんな展開になってきます。そう、コスプレ美少女「ヒットガール」が登場するからです。無垢な美少女が、スラングをポンポン口にし、平気で殺人を実行するそのギャップのすさまじさ! 薙刀で薬の売人の片足ぶった切るシーンには、思わずゾクリとしました。プロに徹底的に武器の扱い方をたたき込まれる美少女と言えば、名作「レオン」のナタリー・ポートマンを思い出します。「レオン」以後、彼女は「スターウォーズ」でヒロイン役を射止めるなど、大出世を果たします。今作の「ヒットガール」役を演じるクロエ・グレース・モレッツも、ひょっとしたら・・・。最初に登場した時は「妙に右目のまぶたが重そうな女の子だな」とか、思ってたんですけど、後半のアクションシーンになると、もう思い切っり暴れまくるその切れ味の鋭さに、唖然とします。特にエレベーターホールで、西部劇の超有名曲をバックに登場するシーンときたら! あまりに格好良すぎます。この映画、絶対彼女が主人公です。
 たぶん続編出るでしょうね。今から期待大です。

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