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2010/11/06

DVD「書道ガールズ!!私たちの甲子園」感想

 以前愛媛県川之江市に住んでいたことがあります。本作の舞台となった四国中央市、製紙工場の煙突が立ち並ぶ風景を、懐かしく思い出しながら見ました。ただし、私が住んでいたころは、今みたいに消臭装置がなく、町じゅうがパルプの腐ったような独特の臭いで覆われていましたが・・・。

 半年前に映画館で観ようと思ったら、そこはワーナーマイカルシネマの、7つある劇場のうちの、一番小さなところでした。なんて可哀想な扱われよう・・・。地元の映画なんだから、もっと大きいところで上映してやれよ(でも、それで見るのをやめてしまった私が言うことじゃないですよね)。

 ストーリーは「フラガール」の書道バージョンみたいです。さびれた町を活気づけるために自分たちに出来ることは何かを考える女の子たち。娘の活動を理解しようとしない親。家庭の経済事情で書道をあきらめる部員。挫折経験のある指導者の登場などなど。つまり、安心して見ていられます。

 ヒロインの成海璃子がすばらしい。気むずかしそうな表情の役がぴたりはまっています。「あなたの、一本ぴしっと筋の通った、芯のある字が好き」と友人に言われるシーンがあるのですが、まさしくそういう雰囲気の女子高生を見事に演じています。また、映画の中の9割近くのシーンが気むずかしい顔、でも残り1割でふわっと見せる表情の、なんと柔らかく美しいことか。さらに驚いたのは、書道パフォーマンスのかなりのシーンをどうやら吹き替え無し、本人が書いているらしいところです。なかなか見事です。

 友人役の山下リオも、あいかわらずスラリと長い手足と小顔で、たいへん魅力的です。しなやかな字を書く女子高生の役なんですが、まさにその字のイメージにぴったり。病気の母親のために自分の高校生活を犠牲にする健気な役でもあるんですが、そのイメージにもぴったり。

 残念なのは若い書道部顧問の先生。「永」の字をなめるなとか、中学1年の書写の授業で初心者に対して言うようなことしか言いません。書道部員たちには役にたちそうもない指導ばかり。このあたりはコミック「とめはねっ!」(NHKでドラマ化もされました)の先生のほうが、リアルだったと思います。

  エンディングは、実話を元にしただけあって、リアルでかつ抑えた演出で、よかったです。

 

 

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