« 大竹文雄「競争と公平感 市場経済の本当のメリット」感想 | トップページ | 森見登美彦「四畳半神話大系」感想 »

2010/10/17

DVD「K-20 怪人20面相・伝」感想

 江戸川乱歩の怪人二十面相を下敷きに、北村想が新たな解釈で書きあげた「怪人二十面相・伝」を原作としています。

 松たか子が令嬢役で出てきます。あと10歳若ければ令嬢・・・。
 で、明智小五郎をお色気で引き留めようとするシーンがあるのですが、悲しいほどにお色気が感じられません。したがって、小さなお子様も安心して見ることができます。

 シナリオがなかなかよくできております。二転三転しますが、伏線も含め、納得できる展開です。
 前半は金城武の、一歩先を予測せずに行動してしまう、その馬鹿さ加減、プラス、他人の気持ちを踏みにじるような言動の数々に、見ていて嫌気がさしました。しかし、後半、松たか子が絡んでくるようになると、作品に変化が生じ、さわやか感が高まります。自分よりも非常識な人物が登場したため、相対的に金城武の非常識さが薄まったような気がしただけなのか、はたまた、金城武が、松たか子の非常識さを反面教師として、人間的に成長したのか、ちょっとそのあたりは微妙です。微妙ですが、後半はすがすがしく、気持ちよく見ることができました。 監督さんは、本作を撮る上で、松たか子が演じる天然キャラを、どこまで計算に入れていたのでしょうか? よくわかりませんが、松たか子のキャラクターがなければ、本作、ここまでおもしろくはならなかったでしょう。

 金城武のアクションシーンは爽快です。でも、スパイダーマンのパクリです。なるべく気にせず見ましょう。松たか子のオートジャイロは、ルパン3世カリオストロの城のパクリです。物理的にありえない動きを見せますが、これも気にしない気にしない。

 エンディングはまあ、ちょっと微妙ですね。義賊として生きることを選んで、本当によかったんでしょうか? 二十面相ではなく、明智小五郎の側の人生を選ぶ、というのもありだったのでは? このあたり、あまり書くとネタバレになるのでほどほどにしておきます。

|

« 大竹文雄「競争と公平感 市場経済の本当のメリット」感想 | トップページ | 森見登美彦「四畳半神話大系」感想 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49249/49769986

この記事へのトラックバック一覧です: DVD「K-20 怪人20面相・伝」感想:

« 大竹文雄「競争と公平感 市場経済の本当のメリット」感想 | トップページ | 森見登美彦「四畳半神話大系」感想 »