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2010/05/02

映画「ウルフマン」感想

 GWの新作を映画館で見てきました。残酷なシーンが多すぎるせいかR15指定ということで、中学生は見られません。血しぶきがびっしゃーっとド派手に飛び散るシーンてんこもりです。人の内臓を狼男が食らうシーンとかもあるので、16歳以上でも心臓弱い人は見てはいけません。

 ちなみに一太郎2010で「ウルフマン」と入力すると「売る不満」と変換されます。大丈夫かジャストシステム(笑)。

 まずは主役を演じるベニチオ・デル・トロが、売る不満(違うって・・・)にぴったりはまっていた点がすばらしい。どろんとした目の表情、皮膚の厚ぼったくたるんだ皺など、この役にどんぴしゃです。以前来日した時は熱狂的な女性ファンに腕を噛みつかれたらしいですが、今回は狼男に噛みつかれる役所です。

 さて狼男というと、小野不由美「屍鬼」が思い出されます。狼男に噛まれることで、ウイルス感染し、新たな狼男が誕生するという筋立てでした。今回の映画もそういう設定になっています。親が狼男だから子も遺伝によって狼男になる、というわけではありません。謎の狼男に噛まれた主人公が、新たな狼男となり、ロンドンの満月の夜を恐怖に陥れます。

 コッポラの「ドラキュラ」では、ドラキュラ退治する側だったアンソニー・ホプキンスが、今回は狼男(親父)として出演。こういう怪しい親父役やらせると、めちゃくちゃうまいですね。さてその親父、一人で狼男やってることに不満が高まったらしく、息子が狼男となって復活したことを大喜び。でもなぜか息子にケンカを売り親子対決します。あ、なるほど、ちゃんと「売る、不満」になってますね?(・・・すいません)でも、それだとせっかく増えたウルフマンも、減ってしまって仲間がいなくなってしまうではないですか。いいんですか? 血なまぐさい暴力の刺激がありさえすればそれでいいと?

 ウルフマン、なぜか銀の弾丸に弱いという設定になっております。なんで銀に弱いってばれちゃったの? 誰がいつそんな弱点を発見したの? 映画ではそのあたり、さっぱりわかりません。わかりませんが、この設定はもう「狼男」の伝統文化的設定となっているから、観る方もそんなもんだと納得する・・・んでしょうか?(笑)

 主人公を愛するヒロインは、満月になるとウルフマンになってしまう彼を救う方法を知るくため、流浪の旅芸人一座のおばあさんに会いに行きます。当然何か方法があるのかと思いきや・・・あれ、ないんですか(笑)? じゃあこのシーン、なくてもよかったんじゃ?

 などなど、突っ込みどころ満載です。楽しく見させていただきました。ラストはお約束、次世代ウルフマンの誕生を予感させて終わります。

 エンディングロールでは、これがウイルス感染であることを示唆する映像や変身シーン(レントゲンで撮影したかのような、骨が変形する映像)などが流れます。 

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