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2010/01/03

DVD「アフタースクール」感想

 邦画です。

 監督は「運命じゃない人」でカンヌ4冠を獲得した内田けんじ。当然本作もかっちりと計算して綿密に構築されたシナリオです。

 本作はDVDで二度見て、おもしろさ倍増となるタイプの作品です。最初の1時間は普通に話が進みます。とにかくじっくり見ましょう。張りめぐらされた伏線の数々。後で見返した時に「ああそうだったのか」と肯いたり、「このシーンにはそういう意味があったのか」と切なくなったりすることでしょう。

 以下DVDの宣伝文句を抜粋します。

 『母校の中学校で働く人のよい教師・神野(大泉洋)の元に、かつての同級生だと名乗る怪しい探偵・北沢(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。 北沢は神野の親友で同じく同級生、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村(堺雅人)の行方を追っていた。 心ならずも神野は木村探しに巻き込まれてしまう・・・。人を疑うことを知らない男と、人の裏側ばかりを見てきた男。 ちぐはぐコンビの捜査活動から、神野の知らなかった、友人・木村の一面が次々と明らかになり、物語は思いもよらぬ方向へと向かっていく・・・』

 ストーリーが1時間超えたあたりから「え? あれ? この人そういう人だったの? じゃあ、あの時のあれは?」と見ている方は煙に巻かれだします。あわてて真のストーリーは何なのかを考えようとするのですが、思考をうまくまとめる時間もないまま話はどんどん前に進んで、一気に怒濤のエンディングへ。どんでん返し。主役が脇役に・・・ああ、でもネタバレになるのでこれ以上書けない! なんだかまどろこしいことしか書けないという、驚きの展開が待っています。 あ、伊武雅刀(「宇宙戦艦ヤマト」デスラー総統声優)の演技には是非注目を! という事くらいは言っても怒られないでしょうから書いておきます。

 ラストシーンには、すばらしい名ゼリフが待っています。また、タイトルの意味もラストでわかるようになっています。エンドクレジットも最後までちゃんと見ましょう。大事なシーンが残ってますから。

 さわやかに観客を騙してくれる、そんな名作です。

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