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2009/08/29

DVD「十二人の怒れる男」感想

 「12人の怒れる男」は、アメリカ版がもっとも古く(ヘンリー・フォンダが若いっ!)次が日本版、そして今作のロシア版が最新となります。父親殺しの容疑(本作では義父殺し)で起訴された少年を、12人の陪審員が狭い部屋の中で、有罪か無罪か、全員一致するまで、延々と話し合って決めるという筋立て。ほとんど室内のシーンばかりで、今風のCGのような、絵的に派手な演出は使えないので、かえって監督の才能が問われる作品です。日本でも陪審員制度が始まり、にわかに脚光を浴びているジャンルと言えますね。
 さて、本作は登場人物が前2作と違い、男ばっかりです。全体的に女性蔑視的な視点で作られています。アメリカ版のような、論理的な展開ではなくて、各人の体験打ち明け話の連続。いかにもロシアチックな話が次々に語られます。で、そのあい間に、被告である少年のドラマが挟まるのですが、それは映像のみで語られます。これ見て大体のところはわかってくれい! というパターンです。

 そりゃ、それぞれ皆さん事情はあるでしょうよ。ナイフの扱いがうまい理由とか、チェチェンとロシアの関係とか。でも、12人全員のドラマを見なきゃならないのかと、映画を見ているほうは、ややウンザリ。

 判決も、当然のように二転三転しますが、最後はいかにもロシア的な感性で全員一致となります。いいのか、そんなんで(笑)?

 これを見る時間があるなら、アメリカ版や日本版を先に見た方がよいと思います。

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