本書はタイトルだけ見ると、たくさんの成功本を批判しまくる本のように思えます。しかし、内容はそうではなく、むしろたくさんの成功本の共通点を列挙し、分析したうえで、本を読んでも成功できない95パーセントの人たちにアドバイスを送るという形になっています。
まずは多くの成功本の共通点を書き抜いてみましょう。
・目標を掲げろ。書け。口に出して言え。アメリカのハーバード大学の調査では、大学生の時目標を持っていた者(13パーセント)は、10年後に持っていなかった者の2倍の年収。口に出して書いていた者(3パーセント)はなんと10倍!
・プラス思考をしろ。コップに半分しか水がない→まだ半分も水がある。という風に!
・計画、スケジュールをたてろ。実行しろ。
・自分に投資しろ。
・感謝しろ。人の幸せを願え。
・人脈を作れ。これは後述のメンターを見つけるのが目的。
・好きなことをするだけでは成功しない。競争相手の少ない、成功しやすい分野でかつ、好きなことを仕事に選べ。
・メンター(お手本となる人、指導してくれる人)を見つけろ。
・負の考え方(自分にはできっこない)が潜在意識にある人は、過去のトラウマに向き合い克服しろ。
さらに、成功した人の書くとおりにやっても、うまくいかない理由として
・成功した人と一般人とは性格が違う。特に勝利至上主義の成功者のやり方は、調和を大切にする人には受け入れられない。そもそも成功者の語る成功は、たくさんある人生の成功のうちの一つにすぎない。自分にとっての成功とは何かをまず考えろ。自分の性格は「智(考えること重視、美・興味・理解)」「勇(実行、達成すること重視)」「親(調和重視)」「愛(愛されること重視)」のどのタイプかを理解しろ。
とあり、かなり納得させられました。
最後に「小手先のテクニックより、自分ができることを徹底しろ。それが成功の一番の秘訣だ。」と述べています。
具体的には、「時間を守る、約束を守る。笑顔で挨拶をする。お世話になります。ありがとうございました。いただきます。ごちそうさまをつねに忘れない。人が困っていたら声をかける。ごみが落ちていたら拾う。」などなど。
見ている人は、こういう地道な部分をちゃんと見て評価してくれるし、いつかチャンスをくれるというわけらしいです。
本の企画としては、他の成功本からいいとこ取りをして、ちょっと刺激的なタイトルをつけて売ろうとしている出版社の姿勢がなんとなく透けて見えますが、内容そのものは、そんなに的はずれではないと思いました。
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