« 上橋菜穂子「獣の奏者」感想 | トップページ | 有川浩「図書館危機」感想 »

2007/03/18

森見登実彦「夜は短し歩けよ乙女」感想

 以前短編として発表されていたのを読んでとりこになった作品ですが、その後、続編が三つ加わって堂々の発売です。なんと地元の本屋では週間売り上げベスト10に入っています。いつのまにそんな人気作家に?(笑)

 設定がすごいです。現代の京都の大学生が主人公なんですが、今時携帯をもたない大学生がいるのか? 

 いやいや他人事ではないのです。かくいう私も携帯持たない派なのですから。いや、厳密には持っているのですが、こちらからかける時以外は常に電源を切っているので、誰からもかかってきません(タモリさんもそうらしいですね。)。

 おかげでなんだか、昭和初期か大正時代かと勘違いしてしまうような雰囲気がぷんぷん漂います。ヒロインも黒髪の乙女です。しかも現代消費文明に全く毒されていません。やたらと意味不明の略語(「みんなで国語辞典」参照)がまかり通り、それを知っていないとグループに入れないし、常に携帯で誰かとつながっていないと生きていけない現代の大多数の若者に対する、まさにこれは強烈なアンチテーゼ? というか、個人的にものすごく理想のファンタジー世界??? と感じました。

 はまる人にはとことんはまる小説です。携帯きらいな人。最近はびこる若者の妙な差別意識(やたらとウザイ、キモイと言う)が大嫌いな人に、強力にお勧めです。

|

« 上橋菜穂子「獣の奏者」感想 | トップページ | 有川浩「図書館危機」感想 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49249/14303818

この記事へのトラックバック一覧です: 森見登実彦「夜は短し歩けよ乙女」感想:

« 上橋菜穂子「獣の奏者」感想 | トップページ | 有川浩「図書館危機」感想 »